ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

残された言葉

2008年04月30日 | 個人的な話

Photo 昨日の海ぶどうの独り言の意味は何だったのだろう。クアトロの父は思い悩むのだった。その後、海ぶどうはクアトロのお客様の中に姿を消した。なおさら残された言葉はクアトロの父を悩ますのだった。
そこに現れたのは、初カツオ君だった。沖縄の海で海ぶどうと話をしたことがあると云う。初カツオ君はまだ関東に来ていないので、標準語を習得していなかった。大阪弁ながら、海ぶどうの独り言を翻訳してくれたのだ。

うちは、沖縄の青い海を思うと涙が出るわ。
はるばるクアトロにやって来よったうちを、みんながきれいやな、うまいなって云ってくれたわ。
クアトロはうちを温こう迎えてくれたわ。
冷たくされたらうちは死んでしもたでっしゃろ。
ほんでもやっぱし沖縄が恋しいわ。

だいぶ理解出来たのだが、小島よしお君も海ぶどうの独り言を理解出来ると云う。

ウェ~♪沖縄の青い海を思うと涙が出るぜ
でもそんなの関係ねぇ!
はるばるクアトロにやって来た、ウェ~!
みんながきれいだね、美味しいね、ウェ~!おっぱっぴ~☆
でもそんなの関係ねぇ!
クアトロは温かく迎えてくれた~
でもそんなの関係ねぇ!
冷たくされたラスタラスタッタラスタピィヤァ~~~~私は死んで下手こいた~
オッパッピ~!
やっぱり沖縄が恋しい
そんなの関係ねぇ~!

折角解けてきた謎が、また混迷の淵へ戻されるのだった。さらに、ルー大柴である。

マイセルフは、沖縄のブルーの海をシンクつまり思うとティアーつまり涙が出るってわけ。
はるばるクアトロにやって来たマイセルフを、エブリワンがきれいだね、デリシャスねって云ってくれよ。
クアトロはマイセルフを温かく迎えてくれよ。
冷たくされたらマイセルフはダイしてしまうから。
ネクストそれでもやっぱり沖縄がラブしいってわけよ。

ますます混迷を深めるクアトロの父だった。

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海ぶどうの独り言

2008年04月29日 | 食材の話

Photo わんや、うちなーぬオールーい海を思うとなだぐゎだからよーなぬ。
やるばるクアトロんかいやって来たわんを、んなぁがあぱらぎやんやー、まーさんねって云ってくれたわ。
クアトロやわんを温かく迎えてくれたわ。
冷たくされたらわんや死んでしまったびんやー。
だぁでもやっぱりうちなーがかなさぬ。

沖縄からグリーン・キャビアと呼ばれる海ぶどうがやって来た。沖縄でしか食べられなかった珍味が、ここクアトロでも食べられるようになった。しかし、海ぶどうは遠く故郷を離れて寂しそうだ。何か独り言を云っているようだが、クアトロの父には意味不明である。

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アフォガード

2008年04月28日 | デザートの話

Photo クアトロの密かな人気デザートに「アフォガード」なるものがある。注文するとアイスクリームとエスプレッソコーヒーが運ばれてくるだけのことである。アフォガードとは溺れるという意味だが、甘くてほろ苦く生ぬるいその味わいは恋に溺れたような大人の味わいなのだ。さて、その食べ方というか溺れ方は人によって違いがある。よく観察してみると血液型と関連しているように思われる。
まずクアトロの父に代表されるA型においては、アイスクリームとエスプレッソを別々に楽しみ頃合いをみて、アイスクリームにエスプレッソを掛けて溺れたアイスクリームが溶けきらないうちに楽しむという計画的な食べ方である。
次にクアトロ・ママに代表されるB型においては、アイスクリームとエスプレッソが運ばれると即座にアイスクリームにエスプレッソを掛けて食べる。かなり激情型の食べ方である。
さて、AB型となるとかなり気まぐれである。注文する度に食べ方を変える。ある日は、アイスクリームだけを食べてエスプレッソだけを飲むということもあるのだ。実に変則的である。
最後にO型となると大胆である。エスプレッソにアイスクリームを入れて楽しむのである。時に、エスプレッソのカップにアイスクリームが入らないと苦情を述べるのである。野性的な食べ方である。
どのように食べても美味しいアフォガードですが、さてあなたはどうやって食べますか。
※このブログは事実に基づかない内容が含まれていることが判明しました。深くお詫びいたします。アフォガードが美味しいということ以外は作者のフィクションと思われます。

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ワインとペジョータ

2008年04月27日 | 食材の話

S スペイン・イベリア半島のコルク樫はたくさんのドングリを実らす。そのコルク樫の森で10月から3月まで放牧され大きくなったイベリコ豚をペジョータと呼ぶ。ペジョータとはドングリの意味だが、広い森の中を歩き回りドングリなどを自分の力で食べて育ったイベリコ豚のみがペジョータを名乗れる。その規格は厳しく、基準に満たない物は別の名前で呼ばれる。そのイベリコ・ペジョータと呼ばれるものはスペイン産の豚の2%でしかない。ドングリを主食として、充分な運動をして太ったペジョータは不飽和脂肪酸オレイン酸が豊富で脂の入り方は霜降り状になる。希少価値だけでなく、栄養価も食味も抜群な食材だ。そのイベリコ・ペジョータの豚トロのステーキをクアトロでは販売している。豚トロは一頭から採れる量の少ない貴重な部位ですばらしい霜降り肉なのだが、脂の味は実にさっぱりとして爽やかな印象である。シンプルに塩とレモンで楽しめる。
イベリコ豚を育てたコルク樫は、その名の通りワインのコルク栓の原料である。このトントロにはどのワインのコルク栓を抜きましょうか?

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コチとの遭遇

2008年04月26日 | 魚の話

Photo 未確認飛行物体が魚市場に現れた。導かれたようにその場に居合わせた青年がいる。白い光がまぶしい(寝不足で発泡スチロールがまぶしいだけだったのかもしれない)。そしてその箱からあらわれたのは、今だ人類が出会ったことのないような生物だった。
その青年、クアトロのシェフが目をこらしてみると、これはマゴチである。深海魚で、海底に張り付いてエビや貝類の獲物が現れるのをじっと待っている。そしてこのマゴチの刺身は実に旨く、高級魚とされている。今日もわざわざ飛行機に乗ってやってきたVIPである。

※今日のクアトロの魚
紀州産一本釣りカツオ、鹿児島産マゴチ、長崎産イサキ、千葉産スズキ、大阪産黒鯛、鹿児島産カサゴ、千葉産マコガレイ、北海道産天然ホタテ、青森産豆アジ、宮城産ムール貝、沖縄産海ぶどう、北海道産桜マス

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