クアトロの父が、まだお酒の修業時代に飲んでとても美味しかった記憶があったお酒“山桜桃(ゆすら)”を入手。
このお酒の蔵の歴史は永治元年(1141年)平安時代末期から続き、現在55代目という日本で最も古い蔵元。
茨城県笠間市(旧友部町)に蔵元がある。
「酒、米、土、水、木」
良い酒は良い米から、良い米は良い土から、良い土は良い水から、良い水は良い木から、良い木は良い酒に・・・という家訓から「木を切るな」というのが代々の教え。
そして、この山桜桃の味わいは、純米大吟醸ながら辛口に造り、厚みのある旨味と穏やかな酸にアルコールのとろみがあり、歴史ある蔵の風格を感じる。
山桜桃は、チェリーのような赤い実をつける庭木で、その花言葉は“郷愁”。
クアトロの父も、このお酒に郷愁を味わった。
クアトロの父お気に入りの日本酒である新政酒造の“エクリュ”を入手。
エクリュはフランス語で“生成り”と云う意味とか。
秋田産の酒こまち100%のお酒で、ワイングラスに注ぐとすぐに素晴らしい香りが立つ。
バナナのようなフルーツの味わいの後にトロッとした旨みが口に広がる。
余韻も長く、じっくりと飲んでいたいお酒だ。
新政酒造は、秋田県産の酒米にこだわり、酒母には天然の乳酸菌を活用する伝統製法「生酛」のみを採用している。
無添加に徹底し、四合瓶だけで作ったり、吟醸などの特定名称わ使わなかったりと、こだわりの多いこの新政酒造。
しかし、新政酒造のお酒はどれも人気があり、酒屋で在庫があっても店頭には並べない。
聞かれたら売るというのだが、さらにその他のお酒も買わないと売って貰えない。
いわゆる抱き合わせ商法。
クアトロも、常連のお客様にしか教えないし、美味しいものと抱き合わせで販売するのだった。
今日は、クアトロのある豊四季・富士見町のお祭りに、柏まつりも開催される。
コロナで開催できずに、どちらも4年ぶりの開催。
この危険な暑さにも負けずにたくさんの人が集まるようだ。
一方クアトロは、「ワタリガニ祭り」の開催。
三陸産のワタリガニをトマトとクリームを使ったオーロラソースで仕上げる。
その危険な美味しさに、ヨヨイノヨイである。
石松「江戸前だってね」
シェフ「一本釣りの朝〆よ、食いねえ食いねえ、スズキ食いねえ」
石松「そんなに旨いのかい」
シェフ「あたぼうよ、今が食べ頃でい」
クアトロの父「飲みねえ飲みねえワインも飲みねえ」
石松「おお、これは魚もワインもうめえや」
※本日のクアトロの魚貝
江戸前スズキ、常磐産天然ヒラメ、八丈島産キンメ鯛キンメ鯛、鹿児島産天然カンパチ、勝浦産カツオ、若狭湾産岩ガキ、北海道産真牡蠣、沖縄産海ぶどうなどなどだ。
どれもべらんめえに旨い
夏と云えばオカルト映画だ。
寝苦しい夜も涼しくなるオカルト映画「エクソシスト」はクアトロの父のおすすめだ。
古い作品だが、古いなりにCGなどに頼らないドキュメントタッチの作りが余計に怖い。
夏におすすめの魚は、天然ヒラメだ。
今朝仕入れて来た常磐産の天然ヒラメ。
天然と養殖ではやはり歯の鋭さが違う。
天然ヒラメの歯を確認しようとすると、ギロっとヒラメに睨まれた気がするクアトロの父。
顔がグルっと回ったりはしなかったが、顔がねじれている。
(ヒラメだから当然だ)
悪魔が取り憑いているのか、このヒラメ。
早く捌いて食べてしまおう。
聖水の代わりに白ワインも忘れずに・・・。