このところ“秋鮭とイクラのクリームソース/タリアテッレ”が売れ筋だ。
このタリアテッレはクアトロの父が作る手打ちのパスタだ。
そもそも、このパスタって何とよく年配の方に聞かれる。
パスタとスパゲッティとどこが違うんだと聞かれることが多い。
パスタの語源としては混ぜるとかこねるとかいうことらしいが、要するに粉と水を練ったものは全てパスタだ。
コンクリートもパスタだ。
食べ物、イタリアンに関しては、小麦粉と水分を合わせた物をパスタと呼ぶ。
そして、その形によってスパゲッティだったり、タリアテッレだったり、パッパルデッレ、リングィネ、ラザニア、カネロニ、カッペリーニなどと呼ばれるわけだ。
スパゲッティはパスタという大きな分類の中に含まれるということ。
ちなみにスパゲッティは長い紐という意味でチャップリンが「黄金狂時代」で、ひもじくて靴の紐をスパゲッティと思って食べるシーンを思い出すのは、かなり年配の人だけだろう。
それはともかく、パスタなら形が違うだけでどれも同じようなものかと云うとそうでもない。
生パスタや乾燥パスタに、それぞれのパスタの形の違いは、それなりに重要な意味がある。
秋鮭とイクラのクリームソースにはどうしても手打ちの生パスタの平打ち麺・タリアテッレでなくてはならない。
その手打ちパスタの仕込みに追われるクアトロの父。
台風で暇な今日も仕込みに励むのだった。
クアトロはワインに日本酒にビールに果実酒など、お酒の種類が豊富だ。
お酒の品揃えは店主の好みが反映される。
どうやらクアトロの父は、新しいもの好きのようだ。
そのクアトロの父はウイスキーにも食指を伸ばした。
海外から、日本で一番のウイスキーと評価される秩父の“イチローズ・モルト”がクアトロに入荷。
イチローと云っても野球のイチローが作っている訳ではない。
ネットなどでもプレミヤが付いて高値で取引されることもある国産のウイスキーだ。
イチローズ・モルトも色々なものがあるのだが、今回はこの醸造所の特色であるミズナラの樽で熟成した“イチローズ・モルト・ミズナラ”が入荷。
お香の香りのウイスキーと云う個性的なもの。
クアトロのチーズに合わせてみるのも良さそうである。