芹沢博士のような犠牲者を余儀なくした「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」はとても暗い映画であった。しかしその後の「キングコング対ゴジラ」からゴジラは娯楽映画として定着し子供向けの映画になる。さらに「三大怪獣/地球最大の決戦」からゴジラは地球を守る良い怪獣になるのだった。ゴジラとラドンを諭すのは、モスラの幼虫である。モスラと話の出来るザ・ピーナッツ演じる親指双子姫は、モスラとゴジラとラドンのやりとりを通略する。
「ヒューヒュー」モスラの幼虫の声だ。
(地球を救うために力を合わせて宇宙怪獣キングギドラと戦おう)
「ガゥガゥ」ゴジラの返事である。
(そんなこと知ったことじゃねえよ)
「キュー」ラドンの相づちである。
(そうだそうだ)
仕方なく、モスラの幼虫は単独でキングギドラに立ち向かうのであった。
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昨日はイイニクの日だった。「仙台黒毛和牛」を仕入れました。ゴジラとラドンを諭すモスラの幼虫のようなものが、これから赤ワイン煮にされるスネ肉であります。完成すればゴジラもラドンも納得の美味しさなのであります。
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キングギドラに何度も投げ飛ばされても立ち向かうモスラの幼虫。そして遂にゴジラとラドンも力を合わせてキングギドラに立ち向かうのだった。
金星を滅ぼしたキングギドラもゴジラたち三大怪獣の抵抗には勝てなかった。宇宙へと逃げていくキングギドラであった。
クアトロの父が子供の時に観た懐かしいゴジラ映画だ。キングギドラは強そうだった。
先日も一郎くんと太郎くんが「ガゥガゥ」とやっていた。
親指双子姫の通略によると、どちらも(国民のことなんか知ったことじゃねえよ)と云っているらしい。
クアトロの父とゴジラは同い年である。コジラには特別な愛着を持つクアトロの父だ。
録画で1954年作品「ゴジラ」を観た。素晴らしい作品である。日本映画の金字塔なのだ。
特に、オキシジェンデストロイヤーを発明した芹沢博士の物語は悲しい。博士は原爆や水爆に匹敵するオキシジェンデストロイヤーを発明してしまった。これは、水に溶かすと水中のものを全て酸化させてしまう。この薬を数滴水槽に入れるとポリデントのように泡が出て水中の魚などは骨だけになってしまうのだ。この薬を発明してしまった博士は、密かに心寄せる女性恵美子にだけその発明を打ち明ける。
恵美子には別に恋人がいた。その恋人は日本国民を苦しめるゴジラを退治したいと考えていた。恵美子は、このオキシジェンデストロイヤーの秘密をその恋人に打ち明けてしまう。
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※本日の魚料理
東京湾はゴジラを退治するためにオキシジェンデストロイヤーで汚染されてしまうが、50数年後とても立派なスズキが神奈川で陸揚げされている。
今日は神奈川産スズキがクアトロの一押しである。
さらに、
福岡産メジマグロ
青森産天然ヒラメ
福島産マコガレイ
福島産ホウボウ
山形産アンキモのフリット
などもお勧めである。
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芹沢博士は、罪もない人々を救うためにオキシジェンデストロイヤーの使用を認めた。ゴジラを東京湾の中で、このオキシジェンデストロイヤーを使って撃滅する作戦が強行されることとなる。
そして、芹沢博士は自らも犠牲になり、ゴジラと心中することとなる。
この発明の設計図などは処分した。そして自らの死で、この発明が軍事に利用されないことを願ったのだ。心寄せていた恵美子の幸せも考えていたのだろう。同じような化学兵器の犠牲者であるゴジラとの心中は彼にとって本望であった。
何とも悲しい物語なのである。
しかし、このゴジラの骨は、後日メカゴジラに利用されることになる。
また、ゴジラはこの一匹だけでは無かったのだ。1955年「ゴジラの逆襲」では別のコジラが現れる。オキシジェンデストロイヤーが失われゴジラに怖い物は無くなってしまった。
芹沢博士の死は報われなかったのだ。
とある中年の男が銀行へ入っていった。
「あのお、両替の件でお伺いしたいのですが」
「外貨ですか、それなら2階に行ってください」
「いえ5円玉が欲しいんですけど、なるべく光ったやつが欲しいんですけど」
「5円玉ですか」
「はい」
「手芸に使うんですか」
「手芸するように見えますか」
「見えませんね、ともかく5円玉の新貨の扱いはありません」
「新貨でなくとも、なるべく光ったやつが混じっているタバを選んで両替していただけないでしょうか」
「だめです、選べません」
「それから、50枚以上は手数料がかかります」
「それでは結構です」
男はがっかりして、その銀行を出た。
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※本日のおすすめパスタ
・北海道産ウニのクリームソース¥1500
・常磐産アンコウのリゾット¥1500
・鹿児島産スミイカとアサリの漁師風¥1300
・北海道産サンマの和風スパゲッティ¥1300
・岩手産カキと下仁田ネギの味噌クリーム¥1500
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その男は、別の銀行も数件回ったがどこも対応は同じようなものであった。
去年は、対応してくれた銀行も、今年は同様の対応に変わっていた。
暮れの忙しい最中に、銀行にとっては迷惑な客である。
その男は、そんな銀行員の視線を背後に感じていた。
汚れた五円玉を磨いた方が早いとその男が気づくのは後のことであった。
※クアトロ年末年始営業のご案内
年末は28日(日)まで営業。
年始は5日(月)から営業。
クアトロは水曜日定休ですが、12月24日(水)、1月7日(水)は営業します。
年始には、御縁玉のお年賀をご用意しております。
昨日レイトショーで「GSワンダーランド」を観た。レイトショーともなるとやはり若い人が多い。GSとは、ガソリン・スタンドの事ではなく、グループ・サウンズの略である。1968年から2~3年は大変なGSブームであった。そのGSの時代の物語である。50代60代の人には、とても楽しい映画であった。しかし、若い人にもこの作品を楽しんでもらえるのかはちょっと心配である。
1968年クアトロの父は中学生だった。
「中島くん(クアトロの父のことである)、日劇のウエスタンカーニバルへ行きたいんだけど、一緒に行ってくれない」
クラスメートの女の子二人の付き添いで日劇へ出かけることになった。
中学生の女の子だけで日劇へ行くのは親が許してくれないからだという。
「しかたがないな、東京は怖いところだから、俺にまかせておけよ」
先頭に立って常磐線の茶色い電車に乗って柏を出発した。
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※本日のクアトロの魚
福岡産本マグロ
北海道産サンマ
福島産マコガレイ
天草産朝〆真鯛
福島産ホウボウ
長崎産イサキ
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日劇に着き、ウエスタンカーニバルが始まった。たくさんのGSがジャカジャカジャンと演奏していく。そして、スパイダースが出て、おおとりのタイガースが登場する。付き添いの女の子二人の熱狂はピークを迎えた。ジュリーが登場すると二人はステージをめがけて突進していった。
「ジュリーーーーーーー」
叫んでいる。声を限りに叫んでいる。
失神しそうである。
この時、付き添いの少年は呆然としていた。
帰り道、女の子二人はまだ興奮が冷めない。静かに二人の後に付いて歩く少年は無口だ。
1973年7月15日の「広報ながれやま」によると怪獣公園の砂場には地底怪獣が三匹埋められてあるという。この記事を見つけてくれたのは、怪獣公園の前の小学校に通う少年であった。クアトロの父にこの記事の真否を訪ねた少年に回答するために、クアトロの父は正義の味方、鉄腕アトムに調査を依頼するのであった。アトムも2004年に生まれたばかりで、1973年のこの怪獣公園のことは解らないようである。アトムは、この砂場を掘ってみることにした。すると、地底怪獣の一部と思われるものが見つかった。コンクリと鉄筋の一部が見つかったのだ。危険な鉄筋などは取り除き、砂をもとに戻したアトムである。これ以上は地底怪獣の眠りを妨げない方が良いのかもしれない。アトムもそう考えていた。
クアトロの父に怪獣公園の謎を教えてくれた少年へのこれが回答である。鉄腕アトムにも協力を感謝するものである。