ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

プティ・アグール

2008年10月31日 | チーズの話

S もう10月も晦日である。明日からは霜月。急に寒さを感じる今日この頃だ。おとといは、おしるこ缶を自販機で見つけた。もう冬はすぐ近くに来ているのですね。
チーズも冬に備えたハードタイプのチーズが目立ってきた。フランス・バスク地方からやって来た羊乳のハードタイプ「プティ・アグール」もおすすめである。バスク地方はピレネー山脈を挟んでフランスとスペインにまたがる地方である。山岳地帯ならではの羊乳のチーズだが、このチーズは表面に唐辛子を忍ばせて熟成させている。その唐辛子が羊乳の濃厚でクリーミーな味わいを引き立たせているチーズだ。とても旨い。
薄くスライスしたこのチーズと赤ワインで心も体を温めたいものである。

※急なご案内ですが、明日11月1日よりクアトロ・スタジオーネは、24時オーダーストップから22時30分オーダーストップに変更させていただきます。よろしくお願いします。

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20世紀少年の思い出

2008年10月30日 | 映画の話

S 昨日は「大淋派展」の美術鑑賞で疲れたが、夜に元気が回復したクアトロの父は久しぶりにレイトショーで映画を見た。「20世紀少年」である。秘密基地で空想する少年たちの姿はクアトロの父が少年であったころにオーバーラップして楽しめた。そうそう平凡パンチを盗み見してドキドキしていたものだ。後半はストーリーを追いかけるのに忙しくなっていたのはちょっと残念だった。
上映が終わり、帰路につくが終電もなく、おおたかの森から豊四季まで一駅歩いて帰ることになった。それでも夜風が気持ち良かった。
ビデオが無かった20世紀の終わり頃、何度かオールナイト上映で映画を見たのを思いだしながら歩いていた。「人間の条件」「戦争と人間」「宮本武蔵」「仁義なき戦い」などを見たのを思い出す。当時のオールナイト上映はいつも満席で、熱気がむんむんしていた。その熱気から解放され劇場から掃き出され、深夜営業の喫茶店で時間を潰し始発の電車を待つ。
20世紀少年を見たためか、そんな情景を思い出していた。

※本日の魚
鹿児島産ハタ、大原産石鯛、静岡産白ムツ(クアトロ初登場です)、江戸前スズキ、気仙沼産メカジキのカツレツ、宮城産ムール貝のワイン蒸しなど

※本日のチーズ
オーヴェルニュ(青カビ)、モンドール(ウオッシュ)、サントモール(シェーブル)、プティ・アグール(羊乳ハード/クアトロ初登場です)、ゴーダミレニアム(ハード)など

※南フランス・ラングドック産グリーンオリーブも到着しました。

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風神雷神の恵み

2008年10月29日 | 個人的な話

S_2 今日は上野国立博物館特別展「大淋派展」に行ってきました。すごい人出でした。やはり「風神雷神図」は素晴らしかったです。しかも俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一・鈴木其一による風神雷神図を一同に見られるのだからすごい。ワインで云えば5大シャトー飲み比べのようなものである。しかし、疲れた。
さて、明日はお待ちかねのグリーン・オリーブがクアトロに到着する。南フランス・ラングドックの風神雷神・自然の恵みの産物である。収穫されたばかりのグリーンオリーブを塩漬けにしてヒマワリ油で風味付けしたものである。クアトロでは今年で3年目のお目見えである。毎年好評で、種をしゃぶっているだけでも一粒で500メートル味わいつつ歩けるとの、お客様の報告があった。それほど余韻の長い味わいなのである。

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クアトロの黒い噂

2008年10月28日 | 食材の話

Photo 美人の条件はふたつある。ひとつに後ろ姿が美しいことである。もうひとつが期待を裏切らないことである。
美味しいアサリの条件も同様である。クアトロのシェフは市場で大きくて身が詰まっていそうなアサリを物色してくる。そして期待を裏切られなければ良いのだ。
このところ、有明海のアサリを買っている。大粒で色が黒い。熊本生まれらしい逞しさを感じさせるアサリである。そして期待を裏切らなかった。
有明海は海苔の養殖で有名だ。いわずとも知れた高級海苔の産地である。良い海苔が育つ環境作りに貢献しているのがアサリである。アサリの浄化能力が海苔の生育に適した干潟を作ってくれる。海苔の養殖業者は良い海苔を作るために、まずアサリの棲みやすい環境作りを行っている。アサリと海苔はとても良い関係なのである。
このアサリを使ったクアトロのボンゴレはとても美味しそうです。そして期待を裏切らないことでしょう。

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よろよろかしこ

2008年10月27日 | クアトロ・スタジオーネの話

S 前略お客様
このところのクアトロは、お刺身やにぎり寿司に蕎麦パスタなどと、およそイタリアンらしからぬメニューが跋扈しております。
とはいえ、本筋を忘れているわけではありません。
今日はメカジキの生が入荷しました。獰猛なことで知られるこのメカジキもその味わいはとても上Photo 品であり、控えめであります。
ここは、イタリアンらしい調理法で提供することにいたしました。
まずは、トマトとバジルとオリーブオイルで切り身をマリネいたしました。その後カツレツにしてケッカソースでお召し上がりいただこうと思います。
サルディニア島の柑橘系の酸味が素晴らしい白ワイン・ヴェルメンティーノでもご一緒にいかがでしょうか。
よろよろかしこ

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