今年の夏休み期間中、クアトロで目立ったのは例年以上に子供連れのご家族が多かった。
クアトロに来ると子供達は、店内中央にある生ハムに気を引かれる。
「パパあれ何」
生ハムだとパパが教えるのだが、生ハムがかたまりになって、しかもそれが足の形と云うのは驚きだ。
そして、クアトロの父は子供達の熱い視線を浴びながら得意げに生ハムを切る。
これが生ハムなんだぞ、スーパーでパックになっているのが生ハムだと思ってはいけないぞと主張するのだった。
クアトロの切り立ての生ハムは美味しいだろう、またパパやママにお願いしてクアトロに来るんだぞと、訴えるクアトロの父だった。
「パパあれ何」
次は、パルミジャーノに興味が移る子供達だ。
クアトロの夏休みは食育の夏休みだ。
秋ナスは嫁に喰わすなと云うが、その意味合いには諸説ある。
秋ナスは旨いので、嫁に食べさすのはもったいないとか、美味しい秋ナスを食べ過ぎると体を冷やすからとか云われる。
なんにしても、秋ナスは旨いことに変わりはなく、夏ばてにも効果的のようだ。
そして、今日のように涼しくなると自然とナスのパスタも食べたくなる。
そこで、クアトロは秋の人気パスタ“秋ナスと海老のトマトクリーム”の緊急登板。
このパスタは特に女性に人気のメニューだが、その理由は2つほどある。
その第一は、秋ナスと海老とトマトとクリームの組み合わせが美味しく無い訳が無い。
第二に、クアトロは期待を裏切らない。
さて、秋ナスと海老のトマトクリームご賞味あれ。
秋になるとお客様から、今年はサンマのスパゲッティはまだですかと云うリクエストをいただく。
そして、急に秋っぽくなったので、クアトロの秋の定番「新サンマの和風スパゲッティ」が緊急登板。
そのクアトロの新サンマの和風スパゲッティは、どうして美味しいか、3つほど理由がある。
まず第一に、サンマの大きさが違う。
サンマは群れをなして泳ぐ。
その先頭集団は、餌を多く食べるから大きい。
その先頭集団のサンマがクアトロのスパゲッティになるから美味しい。
第二に、毎日仕入れに云っているクアトロは、その鮮度が良い。
鮮度の良いサンマはクチバシが黄色い。
第三に、注文を貰ってからサンマをさばいて、一本丸ごとスパゲッティにする。
さらに、付け加えると、このパスタの注文を貰うと、シェフはサンマを客席に誇示したり、ゴホン、ゴホンと咳払いをしたりして、立派なサンマをさばくところをお客様に見て貰う。
これも、美味しさのひとつかもしれない。
ゴホン、ゴホン。
今年も新サンマの和風スパゲッティご賞味あれ。
秋に収穫した米が年を越して清酒になると、日本酒が飲みたくなる。
夏になると、乾きを潤すビールが旨い。
秋になって、スーパーの店頭にブドウが並ぶとワインが飲みたくなる。
クアトロもいよいよそのワインの季節を迎える。
週末から、クアトロはワシントン・カリフォルニア・ワイン特集を開催。
秋の味覚を引き立てるワインをグラス・ワインで販売。
まず、泡(スパークリングワイン)は、カリフォルニアより本格的シャンパン方式による“ラック&リドル”のブリュット。
白ワインと赤ワインはワシントン州コロンビア・ヴァレーより“スノークォルミー”のリースリング(白)ソーヴィニヨン・ブラン(白)メルロ(赤)シラー(赤)をリストアップ。
明日から登場予定の
“新サンマの和風スパゲッティ”
“秋ナスと海老のピリ辛スパゲッティ”
と共に乞うご期待。