クアトロの父の若かりし、まだバブルの頃だったか。
会社の社長に連れられて京都の高級割烹で食べたことがある。
カウンターの向こうで板さんが手際よく料理を出してくれる。
その日のお勧めなのだろうか、ボウルに入った白子を取り出した。
すると、箸でその白子を持ち上げグルグル踊らせて箸に絡ませた。
「新鮮な白子は、箸で踊らせることが出来るんですよお客さん」
などと
自慢をしてから、白子のぽん酢和えわ出してきた。
クアトロの父の会社の社長もさすが京都の高級白子は違うとご満悦だ。
白子の美味しさをまだよく知らないクアトロの父は、そんなものかとありがたくいただいた。
そして、お会計はひとり5万円だったらしい。
そんな話を先日クアトロのシェフにもした。
昨日、オス鱈を仕入れて白子を取り出したクアトロのシェフ。
クアトロのシェフが白子を箸で踊らせたら会計に注意しよう。
不器用な生き方しか出来ない男。
刑務所から戻ったその男は、自分の帰りを待っているかわからない妻のもとにハガキを出していた。
「もし、まだ一人暮らしで待っててくれるなら・・・、黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ、それが目印だ、もしそれが下がってなかったら俺はそのまま引返して、二度と夕張には現れないから・・・」
黄色いハンカチは下がっているのだろうか?
感動の名作「幸福の黄色いハンカチ」のクライマックスである。
不器用な書き方しか出来ないクアトロのブログ。
もう11月も終わりだと云うのに、やっとクアトロに入荷したフランス・ラングドック産の新物グリーンオリーブの紹介だ。
「もし、まだグーンオリーブの美味しさを覚えていてくれたなら・・・、クアトロに食べに来てくれ、あの三日月型のリュックのグリーンオリーブだ、短い期間しか食べられないグリーンオリーブだから、早くしないと来年まで食べられないから・・・」
幸福のグリーンオリーブに今年もあなたは逢えるのだろうか。
待ちわびた感動の名作「ラングドック産リュック・グリーンオリーブ」クアトロに入荷!
ところが、今日のクアトロのディナーは貸切のため一般の営業をお休み。
こんなに思わせぶりをしておいて、お休みだなんて・・・。
二度とクアトロには現れないから・・・などと怒らないでほしい。
有明湾から幻のカキと云われるスミノエガキがクアトロに入荷した。
有明湾独特のカキで、このスミノエガキの養殖はかつて有明の主幹産業であった。
現在はたまに市場に登場する程度だが、その美味しさは特別なものがある。
スミノエガキは一般的なマガキとは品種が異なり、マガキのようなエグミや泥臭さがなく、マルセーユのカキに似たミネラル感のあるジューシーなカキである。
スミノエガキが入荷する度にマルセーユのカキを持ち出すクアトロの父は、家族の嫌われ者だ。
また、フランス旅行の自慢話が始まったとイヤな顔をされる。
クアトロの父も、自虐的なところがあり、そんな空気を楽しんでいる。
イクラも美味しいけどやっぱりキャビアが好きだな。
レバーは嫌いだがフォワグラは好きだな。
シイタケは嫌いだがトリュフは好きだ。
と、しらけた雰囲気を楽しむクアトロの父である。
ボージョレ・ヌーヴォーも良いけれど、ロマネ・コンティも久しぶりに飲みたいな・・・。
九州場所の関取たちのご馳走はアラ鍋。
このアラとはクエのことだが、クエは言わずと知れた超高級魚。
主に関西の高級料亭で消費され、なかなか関東の庶民の口には入らない。
九州場所のあまりでもないだろうが、クアトロにも珍しくクエが入荷。
深海魚らしい上目遣いに口元はぎゅっと結んでいる。
立会前の力士のような形相の魚だ。
鍋では、フグ以上に旨いと評されるが、その白身の刺身も上品で旨い。
差し身が良い白身となると力士も喜ぶのだろうか。
はっけよい、今日のクアトロ場所でクエをいかがだろう。
♪びゅーんと飛んでくテーツジン28号♪
おじさんたちには懐かしいアニメだ。
しかし、鉄人28号がビューンと飛べるようになったのはかなりたってからだった。
始めは正太郎のリモコンでガシャガシャとビルの谷間を動くだけだった。
テレビの中でビューンと飛ぶようになり、飛びながらカメラ目線を送る鉄人28号には進化を感じたものだ。
今日は孫守のクアトロの父。
あっちへ行け、こっちへ行けとリモコン操作されるクアトロの父28号だ。
鉄人28号のように丸々としたタラをコブ〆にしたクアトロ。
明日からびゅーんと美味しいタラのコブ〆おすすめだ。