年末に今年のクアトロを振り返る。
1月
新しいパルミジャーノ・レッジャーノ8代目と八郷のこだわりのイチゴで年明けだった。
魚は、サワラやカワハギが良かった。
2月
冬季オリンピックは日本人が活躍した。
魚は、ホッキ貝、毛ガニ、初カツオが良かった。
3月
クアトロの父の初孫が誕生。
魚は、天然真鯛、寒ブリ、カサゴ、メギスが良かった。
4月
桜がきれいな年だった。
魚は、赤貝、海ぶどう、赤ヤガラ、ノドグロが良かった。
5月
昔懐かしいナポリタンとスプリッツァーがクアトロに登場。
魚は、西京漬けの販売が始まり、白貝、馬頭鯛、イトヨリが良かった。
6月
ワールドカップに夢中になる。
魚は、イワシ、キンキ、カキ、近海本マグロ、イナダが良かった。
7月
暑い夏が始まる。石川さんのサンマルツァーノに草間さんのブルーベリーが登場。
魚は、石鯛、姫鯛、オジサン、マナガツオが良かった。
8月
猛暑にうんざりした。8月の終わりには、最も遅くにボージョレ・ヌーヴォーを飲む。
魚は、遅くにやって来たサンマ、松皮カレイ、夏のカツオ、シラカワが良かった。
9月
クアトロ・シェフの子供、クアトロの父の孫娘の誕生。チリの鉱山事故が話題になる。
魚は、銀ダラ、メジカが良かった。
10月
南フランスのグリーンオリーブやモンドールなど秋の味覚が続々入荷。
魚は、ホウチョウ、カジキマグロ、真ダラ、スキャンピ、ウメイロ、キジハタ、サバが良かった。
11月
ボージョレ・ヌーヴォー解禁。
魚は、メバル、シマアジが良かった。
12月
クリスマス・コースとおせちの準備で燃え尽きるクアトロ。
魚は、赤ヤガラ、平スズキ、船上神経抜きのサワラ、活カワハギが良かった。
来年もクアトロをどうぞよろしく。
昔々、板東太郎と呼ばれる利根川をなんとも大きな山がどんぶらこと流されてきた。
その山は利根川に楔を打つようにとどまる。その先端が今の関宿である。楔の東に利根川の本流が流れ、楔の西を江戸川と呼ぶようになる。
楔を打った山を流山と呼ぶことになる。その流山のいただきには森が出来、その森の中にある社が豊四季のおすわ様なのである。
自然に恵まれたこの土地の守り神であり、子育ての神様としても崇められている。
夏の祭礼と、初詣には多くの人が訪れる。
このおすわ様のお膝元にあるクアトロとして は、この社をあがめ奉るのは当然である。
今朝、身を清めたクアトロの父は、おすわ様にお参りし、百円のお賽銭を投じ、二礼二拍手一礼をし、クアトロのお客様方の幸せを祈る。ついでにクアトロの商売繁盛と家内安全、孫の健やかな成長をも祈る。
次に社内の霊泉で、五円玉を清め、クアトロのお年玉を用意するクアトロの父だ。
いよいよ年の瀬。
魚市場も正月用の魚が並んでいる。
クアトロの営業も今日明日で終わりだが、正月用の高いだけの魚より、ここはチーズとワインでも楽しみたいところだ。
チーズといっても、色々なものがあり、季節感もあるのがチーズの魅力だ。
クアトロの一年を振り返っても、冬場はハードタイプのチーズが多い。
春になるとシェーブルチーズが美味しい。
初夏からは、さっぱりとブルーチーズが人気になる。
そして秋口になるとモンドールの解禁からはウォッシュタイプが食べ頃を迎える。
クリスマスシーズンには白カビチーズも魅力だ。
そして、年末年始からは夏草の香るハードタイプのチーズが登場する。
チーズの美味しさは、ワインと同様に限りない種類のチーズがあり、季節や食べるタイミングや食べ方などで味わいが変わる。そこが魅力である。
日本人はワインでもチーズでもその美味しさを表現するのは苦手である。
「このワインは美味しかったです」
「このチーズも美味しかったです」
で終わってしまう。どう美味しかったのか、どんな味だったのか表現する訓練を受けていない。かく言うクアトロの父も食べ物の表現は苦手である。
これからの子供たちには、豊かな食の表現を学ばしたいと考えるクアトロの父である。
孫娘もお食い初めを迎えた。