ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ひらたい魚

2007年03月31日 | 魚の話

Photo_258 クアトロ一周年企画に明け暮れたこの一ヶ月間、とても長く感じた。看板メニュー半額セールも終わり、追加の「馬糞フニのクリームソース」半額も終了した。とたんにお客様が減り、ちょっと一息ついたクアトロです。クアトロ・シェフもこの一年を振り返る余裕が出来たようです。シェフは魚ノートなるものを付けています。仕入れた魚の名前、仕入れ値などを記録しています。魚の旬を知るのに重要なメモです。昨日、ノートを整理するとクアトロでは魚介をこの一年で140種類以上扱ったと云うことです。本人もビックリしていましたが、とても変わったイタリアンであります。クアトロの父もノートを見せてもらいましたが、たしかに沢山の魚の名前が並んでおります。しかし鯛と名の付くものは多い物ですね。クアトロ魚ノートから鯛の名前だけを引き出してみた。
オナガダイ、アオダイ、キンメダイ、コトブキダイ、クロダイ、イシガキダイ、アマダイ、カガミダイ、ハナダイ、メダイ、マダイ、ヘダイ、オゴダイ、オキオナガダイ、イシダイ、コショウダイ、マトウダイといったところだ。17種類あった。
しかし、本来鯛と呼べるのは、この中だとマダイ、クロダイ、ヘダイだけ。鯛とは「ひらたい魚」が語源とか。鯛と名前が付くと価値があがるようで、ひらたい魚は何でも鯛になってしまうようだ。

※本日の黒板メニュー
長崎産目鯛、鹿児島産イシモチ、銚子産ノドグロ、尾久島産トビウオ、福岡産メジマグロ、能登産鏡鯛、釧路産ズワイガニのグラタン

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春の鐘を鳴らすペライユ

2007年03月30日 | チーズの話

Photo_257 「誰が為に鐘は鳴る」クアトロの父は高校生の頃、学友を引き連れこの映画のリバイバル上映を鑑賞した。クアトロの父はイングリット・バーグマンが大好きだった。内容よりもこのバーグマンに惹かれていた。当時から映画通をきどっていた父は、一生懸命映画の解説を学友にした記憶がある。しかし、はじめは「たがために」とも読めず「だれがために」と読むのかと思っていた。それはともかく、この映画は第二次大戦の引き金になるスペイン内乱でのゲリラ戦を舞台にした悲しい恋の物語。その山岳地帯はピレネー山脈なのだろうか。映画の中にも羊が出てきた気がするのだが、この地帯は羊乳のチーズが有名。ピレネー山脈付近のスペインから南フランスのラングドックそして、コルシカ島あたりまでは羊乳チーズが美味しい。羊乳を青カビ熟成させた「ロックフォール」はあまりにも有名。そのロックフォールの副産物的なチーズに「ペライユ」というチーズがある。羊乳をフレッシュな作り方をしたチーズだ。あまり日持ちはしない。羊は冬から春に子供を産み、ミルクはこの時期にしか得られない。フレッシュな「ペライユ」が食べられる時期になると春が訪れるのである。春を知らせるような爽やかなチーズである。きのう、クアトロにもこのチーズが届きました。さっそく、お客さまと試食しましたが実に上品で奥行きのある美味しさ。映画のラスト、バーグマンは誰が為にか鐘を鳴らす。クアトロの父は、このチーズでそのバーグマンの美貌を思い出しました。

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鏡鯛

2007年03月29日 | 映画の話

Photo_256 先日「釣りバカ日誌17」を観た。スーさんが疲れ切っていて観ていて痛々しいのは拒めない。何せスーさんが釣りをするシーンは無しだった。今回の舞台は能登だったが、能登での釣りのシーンも少なかった。能登は魚の宝庫なのに、加賀の漆の話がメインになっていた。スーさんの登場シーンを少なくするのに、色々と配慮しているようだ。
先日、能登の地震があったが大きな被害にはならずに良かった。能登の魚も今日あたりから増えてきたようだ。地震の好影響か、普段上がらないような魚が能登で獲れているという。今朝、クアトロが仕入れた鏡鯛もそうだ。魚も地震の影響で右往左往しているらしい。
本当に鏡のように光っているきれいな魚、鏡鯛は馬頭鯛の仲間。銀マトともいう。馬頭鯛も美味しかったが、この鏡鯛はさらに美味しいらしい。ハマちゃんもこの鏡鯛を能登で釣り上げれば大喜びだったろう。
注文が入ったら端っこを貰うのが楽しみだ。

※本日の黒板メニュー
銚子産ノドグロ、尾久島産トビウオ、能登産鏡鯛、福岡産メジマグロ、長崎産イサキ、愛媛産天然真鯛、釧路産紅ズワイガニのグラタン

※馬糞ウニのクリームソース半額もまだあります。

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続一周年

2007年03月28日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo_255 ありがとうございます。クアトロ一周年企画看板パスタ半額もラストを迎え、わたくし、トマチーがナンバー・ワンになりました。販売数もさることながら、指名率も58%でパルミ、ペスカ、オルトラーナに勝つことができました。内気なわたくしもかなり自信がつきました。いじめられて育ったわたくしです。水も与えられず育ったトマト、熱湯で練られちぎって育ったモッツァレラ、そんな過去もこの名誉で忘れることができます。ありがとうございました。

ちょっと待った。クアトロ看板メニュー半額は終わっちゃいない。おれさま、ウニスパもだまってはいられなくなった。馬糞ウニのクリームソースも半額でやってやるぜ。750円で馬糞ウニを食べてくれ。しかし、限定20食になってしまう。このブログを見た人は超ラッキーだぜ。

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キアンティ

2007年03月27日 | 父の昔話

Gywe_1  麻布の有名なイタリアン「キャンティ」には、クアトロの父も若かりし頃何度か訪れた。イタリアの料理を日本に紹介してきたパイオニア的なお店だ。ボンゴレってこういうものなのか、ペスカトーレとはこういうものかと納得して食したものだ。大葉で作ったバジリコもここで出されればバジリコってこういうものなのかと思ったものだ。また、芸能人も多く来店することで有名だった。ひょっとしたらマチャアキに会えるかも、タイガースが来ているかもと思ったものだ。
キャンティ・ワインを調べるのにインターネットで検索した。キャンティでの検索結果は446,000件で、レストランテ・キャンティも上位でヒットする。次に、キアンティで検索すると54,400件ヒットした。クアトロもメニューでの表示はキャンティだが、原語から云うとキアンティの方が合っている気もする。(googleでの検索結果)
どっちでも良いような話だが、老舗の力を見せられたような気がする。

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