ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

新・ワインの物語~沈黙を破るワイン

2023年03月31日 | ワインの話

「北海道噴火湾産毛ガニ丸ごとのスパゲッティ」に合うワインを選ぶクアトロの父。
この沈黙のパスタには、フリッツァンテを選んでみた。
フリッツァンテは、イタリアの微発泡ワインのこと。
通常3気圧以上のものが、スプマンテで、3気圧未満のものがフリッツァンテだ。
スプマンテほど泡が多くないので、お腹が張らないで料理と共にグイグイ飲める。
そのフリッツァンテの中でもレ・ヴァカンツェ=バカンスと云う名前のこのワインは、シャルドネの爽やかなリンゴ酸と微発泡な泡が毛ガニのパスタに良く合うだろう。
二人前のこのパスタをみんなで囲んで黙々と食べるのも良いが、フリッツァンテを挟むことで、みんなで会話を楽しむのも良いだろう。
毛ガニのパスタもこの週末のおすすめです。

※本日の夜、お料理のラストオーダー、最終入店は20時30分
 アルコール類、ドリンク、デザートのラストオーダーは21時
 閉店は、21時30分とさせていただきます。

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新・ワインの物語~農夫が丹精こめたワイン

2023年03月30日 | ワインの話

そのエチケットには、男の手が描かれている。
荒々しい手だ。
畑仕事の後の手だろう。
ブドウ畑の手入れをしていたのだろうか。
そのブドウは、プリミティーヴォと云う今注目の南イタリアのブドウ品種。
このプリミティーヴォは、カリフォルニアだけの地ブドウと思われていたジンファンデルと同じDNAのもの。
この両者のDNAが同一と解ったのは最近の事らしい。
たしかに、味わいは近い。
とにかくパワフルな果実味のワインである。
ジャムのような濃厚さとでも云おうか。
南イタリアの太陽の下で農夫たちが手作業で丹精込めて作ったこのワインをクアトロで味わってみよう。

※本日の夜、お料理のラストオーダー、最終入店は20時30分
 アルコール類、ドリンク、デザートのラストオーダーは21時
 閉店は、21時30分とさせていただきます。

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新・ワインの物語~幸せをもとめて飲むワイン?

2023年03月29日 | ワインの話

マリリン・モンローもすでに没後半世紀近くになっている。
ケネディー大統領の時代の女優なのだから、今の若い人はマリリン・モンローの名前は知っていても、映画は知らない人が多い。
マリリン・モンローが活躍したのはクアトロの父が生まれた頃のことで、クアトロの父もテレビやビデオなどでマリリン・モンローの映画を見て彼女を知った。
映画の中のマリリン・モンローはどれも不幸な女性の影を見せる。
性格の暗いクアトロの父にはそういうモンローのファンである。
そしてモンローは実生活でも不幸な女性であったようだ。
クアトロの父は、モンロー主演の映画の中では、「バス停留所」が好きだ。
この映画の設定は「男はつらいよ」の寅さんとリリーの関係にも似ている。
リリーのように幸せに恵まれない場末の歌手が、もしかしたらこの人と幸せを掴めるかも知れないと思い悩む女心を切なく描いた名作である。
ラストでは、モンローは幸せを求めて青年とバスに乗る。
しかし、その先にあるのは新たな不幸なのかも知れない。
そんな余韻を臭わせバスが静かに遠ざかっていく。
そしてエンドロールが流れる。
寅さんとリリーは結局バスに乗らなかった。
乗ってしまったら、このシリーズが終わってしまう。
ハイビスカスの花では、二人でバスに乗って去っていくようなシーンを見たかったと思ったクアトロの父だ。
そして、ここまでが前置きである。
神の雫ではないが、幸せを求めてバスに乗ることを決心したモンローのような甘く切ない余韻を含んだワインが“Mメルロー”である。
幸せをもとめて、妖艶なワイン“Mメルロー”を飲んでみよう。

※毎週、火曜日の夜と水曜日全日は定休日になります。

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新・ワインの物語~血の結束を誓うワイン?

2023年03月28日 | ワインの話

ゴッドファーザーの愛のテーマが流れるクアトロで、血のように濃い赤ワインを飲み交わす男、あるいは女。
血の結束を誓っているのだろうか。
マフィアの集いにしては、みんな明るい笑顔である。
その濃い赤ワインは、シチリア産ワイン“イル・パッソ”だ。
このワインは、シチリアの恵まれた気候で育てられ成熟したブドウを、さらにシチリアの太陽と北アフリカからの乾燥した風シロッコで干したブドウから造られる。
陰干しのブドウで造るワインは、ヴェネトのアマローネが有名だが、このイル・パッソは
日向干しならではの濃縮感と力強い味わい。
イル・パッソとは、足跡と云う意味で、足跡のエチケットがおしゃれだ。
クアトロに美食の結束を誓うワインである。

※毎週、火曜日の夜と水曜日全日は定休日になります。

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新・チーズの物語~ストラッキーな時のチーズ

2023年03月27日 | チーズの話

クアトロの父の若かりし時、コーヒー専門店のカウンターマンだった頃、ホットサンドも人気メニューだった。
パンに卵焼き、コンビーフ、スモークチーズを挟んで焼く。
これが旨かった。
その頃のカウンターの洗い場には、パッパラ河合君がいた。
それはともかくとして、このホットサンドにストラッキーを挟むのも美味しい。
ストラッキーとは、今のタレッジョのこと。
ストラッキーとはイタリア語で疲れたと云う意味だとか。
山から牛を平地に下ろしてくる牛追いが疲れている様子から付けられた名前とか。
しかし、このチーズを食べると疲れがとれる美味しさだ。
爆風スランプの歌を聞くように元気になれるチーズだ。
昔懐かしく、ホットサンドにして食べてみたいと思うストラッキーなクアトロの父だ。

※本日の夜、お料理のラストオーダー、最終入店は20時30分
 アルコール類、ドリンク、デザートのラストオーダーは21時
 閉店は、21時30分とさせていただきます。

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