クアトロに生のニシンが入荷しました。ニシンは回遊魚で春に産卵のため北海道沿岸によってくるため春告魚と北海道では呼ぶ。しかし、ニシンは一年中食べられ、初夏のニシンも美味しいものだ。今日では流通が整い、新鮮なニシンを関東のクアトロでも食べられる。軽く、酢で締めたクアトロのニシンのカルパッチョを、すっきりとした白ワインといかがだろう。
梅雨の合間に見える青空はもうすっかり夏。暑くなってくると、さっぱりとしたものが食べたくなるのは自然の摂理だろう。魚も、寒い時期には脂の乗ったものが好まれるが、暑くなるとさっぱりと白身の魚が食べたくなる。自然界も良く出来たもので、魚も夏場になると白身の魚が旬になり美味しい。その中でも、ヒラメの刺身は今頃からが美味い。そのヒラメも青森県産ともなると高級である。ヒラメをおろすのは、シェフの腕の見せ所だ。そして良く冷えた吟醸酒か、柑橘系の酸を持つ白ワインなどと一緒にいただく。魚料理も夏には夏の楽しみがあるというものだ。
琵琶湖産の鮎は10万年前に琵琶湖が陸封され琵琶湖にだけに住む鮎の種類が生まれた。琵琶湖の中でも水の綺麗なところに住む琵琶湖の天然の稚鮎は初夏の食の風物詩である。その稚鮎をフライにしてからドレッシング漬けにしたエスカベッシュこと南蛮漬け。クアトロの父のおすすめは白ワインや日本酒も良いのだが、クラフトビールはいかがだろう。油を炭酸が包み込んでくれます。
聖徳太子も死んだし、徳川家康も死んだ。うちのじいちゃんも死んだばい。そして私もいつか死ぬ。それまでは一生懸命や。そして、人生は死ぬまでの暇つぶしやから。暇つぶしには仕事が一番ええ。がばいばあちゃんの教えだ。暇つぶしには美味しいものを食べるのもええ。クアトロの父の教えだ。クアトロの父はさらに諭す。美味しいものは、見た目だけで決めてはあかん。梅雨時のオコゼは、見た目は悪いが、夏のフグと云われるほどに美味しい。死ぬまでに食べておきたい美味しさだばい。
初夏に、日差しが強くなり海水温が上がると、海底に張り付いていたコチもノソノソっと動き出す。このコチという扁平な魚は、海底でじっとしていて目をキョロキョロさせてエサを取っている。海水温が上がるとコチのエサも増える。この時期のエサを沢山取ったコチを日照コチと呼ばれ、その美味しさはヒラメ以上とも云われる。クアトロに江戸前のコチが入荷した。青森産天然ヒラメも入荷しているクアトロ。コチとヒラメの食べ比べはいかがだろう。
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