ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

樹齢70年のアリゴテ

2010年05月31日 | ワインの話

Photo 流山おおたかの森駅から歩くこと10分。クアトロ・ワインの森がある。
野鳥たちのワインに誘われてこの森を訪れ、さらに森の奥へと進むと、クアトロ新着ワイン“ブルゴーニュ・アリゴテ/ジャイエ・ジル”に遭遇した。
ブルゴーニュのアリゴテは酸がきつく果実味に欠ける安っぽい白ワインと云われていた。このワインの欠点を補うためにカシスのリキュールを加えて飲むことを考えたのがキールというカクテルである。ナポリタン全盛のころから食前酒といえばこのキールがポピュラーであった。
しかし、クアトロ・ワインの森のアリゴテはカクテルにしてしまうにはもったいない。
樹齢70年を超えるぶどうを使ったこのジャイエ・ジルのアリゴテは、果実味に厚みがある。アリゴテ本来のしっかりとした酸とこの厚みのある果実味にほどよい樽熟がなされており味わいに複雑さを生んでいる。
天然真鯛や天然ヒラメのカルパッチョに、このアリゴテを合わせたりすると、このワインの森から抜け出せなくなりそうである。

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続々鳥

2010年05月30日 | ワインの話

Photo つくばエキスプレスことTXと東武野田線が乗り入れる「流山おおたかの森」駅は、駅名になっているおおたかや野鳥が多く生息していた森を開発した。
駅周辺には、マンションや宅地の建設が進んでいるが、鳥たちが住む森も極力残してその保全にも配慮している。
おおたかの森駅近辺に残された森で野鳥の観察を楽しむ人も多い。
クアトロは、このおおたかの森駅からも歩いて10分ほどである。
そのクアトロにも、野鳥の新種が観察されている。
フライキャッチャーこと、“シラーズ・ヴィオニエ”は、スパイシーさと果実味を備えた赤ワイン。
シルバーアイこと、“ピノ・グリ”は、すっきりとした酸が心地よい白ワイン。
この二種はすでにクアトロで観察されていたが、新しくもう二種類の野鳥が観察されている。
フレーム・ロビンこと、“メルロー”は、エレガントな風味の赤ワインである。
ブラック・ハニーイーターこと、“ゲヴェルツトラミネール”は、華やかな風味の白ワインである。
クアトロの野鳥シリーズは、遠くから観察するだけではもったいない。
ぜひグラスに注いで観察することをお勧めしたい。

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昔懐かしいナポリタン・発売開始

2010年05月29日 | パスタの話

Photo 自家製トマトケチャップが完成し、昔のナポリタンのイメージもつかみ、次のステップとして、ナポリタンの具の選定にとりかかったクアトロだ。
ナポリタンに外せない具は五つだ。タマネギ、ベーコン、ピーマン、マッシュルーム、ソーセージである。
タマネギ、ベーコンはナポリタンの基礎の味を作る。この方法は、アマトリチャーナというパスタの作り方と類似している。ロPhoto_2 ーマから少し北にあるアマトリーチェという町の名前を取ったパスタで、ローマでよく食べられている。トマトは北上すると酸味が強くなり甘みが薄くなる。そのトマトの甘みを補うために使われたのが、アマトリーチェという町特産のタマネギというわけだ。
日本のナポリタンもこのアマトリーチェを下敷きにしたのではないかと思う。ピーマン、マッシュルーム、ソーセージはボリュームを出すための具になる。これらは栄養のバランスが良く子供に食べさせるのには良いアイデアであった。そして、このピーマン、マッシュルーム、ソーセージはイタリアの国旗をイメージしたものかもしれない。(昔のナポリタンのソーセージは赤い魚肉ソーセージを使っていた)
クアトロもピーマンとマッシュルームとソーセージを採用することになった。
そして遂にクアトロのナポリタンが完成した。“昔懐かしいナポリタン¥980”クアトロで本日からの発売だ。
昔のナポリタンへのオマージュを込めた力作である。ちょっと気取った上品なナポリタンになったかなと思うクアトロの父だ。
世代を超えてお楽しみいただきたいと思う。

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昔ナポリタン

2010年05月28日 | パスタの話

Photo クアトロのシェフが子供の頃、喫茶店のナポリタンが全盛であったと思う。
かれこれ20年以上前のことだ。
当時のナポリタンはどういうものだったか振り返ってみた。
思い浮かぶナポリタンのひとつに、ガソリンスタンドに併設されていた喫茶店のナポリタンがある。
給油の合間に、その喫茶店でナポリタンを食べるのが楽しみであった。
カウンター席だけのお店だ。
ナポリタンを注文すると、冷蔵庫から半茹でにしたパスタを取り出す。これを再び茹でるのだが当然腰は抜けている。しかし、そのうどんのような麺こそがナポリタンの味である。
使う具はソーセージとタマネギとピーマンと缶詰のマッシュルームだ。
フライパンでそれらの具を炒める。ケチャップをトマトピューレで伸ばしウスターソースを隠し味にしたと思われるソースを加えてさらに炒める。野菜炒めの要領である。
そこに茹でたスパゲッティを加えてさらに炒める。ソースやきそばの要領である。
そして空焼きしてあった熱々の鉄板に盛付ける。ジュウジュウといっているうちに運ばれてくる。粉チーズとタバスコを好みでかけてはふはふと云いながら食べる。
さらに目玉焼きが添えられるメニューもあったように思われる。
注文してから食べ終わるまでにさほどの時間はかからない。食べ終わるとちょうど車のガソリンも満タンになって点検も終わっているという寸法だ。

昔懐かしいナポリタンの進化形をクアトロはただいま試作中である。
乞うご期待。

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昔カプチーノ

2010年05月27日 | 個人的な話

Photo 「カプチーノってシナモンかかってますか」
たまに年配のお客様に聞かれることがある。
喫茶店でナポリタンが食べられた頃に、やはり全盛を極めていたのがこのシナモンを使った“カプチーノ”である。
当時の正しいカプチーノには、深入りのコーヒー豆・イタリアンローストを使う。アイスコーヒー用のコーヒー豆だが、極深入りの豆だ。売れ残った豆を集めて二度焼きにした豆という噂も流れていた。とにかく、この豆は苦みが強く酸味が少ない。
さて正統派カプチーノの作り方を伝授しよう。
まず温めたコーヒーカップに砂糖を一杯入れる。そこへイタリアンローストから濃いめに抽出した熱いコーヒーを注ぐ。ここで砂糖を混ぜてはいけない。砂糖はカップの底へ沈めておく。
次に、八分立てにした生クリームをフロートする。生クリームはしっかりと甘くしておく。
生クリームによって白く覆われた表面に、シナモンパウダーを振る。
そして、シナモンスティックを添えたものが正統派カプチーノである。
飲むときは慎重にカップを口に運ぶ。鼻孔にはシナモンの香りが漂い、舌には冷たくて甘い生クリームの後から熱くて苦いコーヒーがやってくる。
次に、おもむろにシナモンスティックで全体を軽く混ぜる。ここで混ぜすぎてはいけない。おおよそ三回転半ぐらいが適当である。
こうすることにより、シナモンと生クリームとコーヒー液と底に沈めた砂糖が微妙に絡み合いながら、このカプチーノという飲み物の醍醐味を楽しませてくれるのである。
これほどに、奥の深い昔カプチーノであるが、現在一般的に飲まれている泡立ちのミルクがエスプレッソにフロートされた本物カプチーノを昔の日本人が形をまねて創作したものである。
オリジナルをコピーしてオリジナル以上のものを創作する日本人の知恵と云えるのではないだろうか。
そしてナポリタンなるものも同様なのである。さて、その奥が深いであろうナポリタンに果敢にも挑戦するクアトロである。

※ここに登場する昔カプチーノに対する見解はあくまでもクアトロの父の個人的な見解であって、なんら読者に強要するものではありません。

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