今日、ラグビー日本チームに立ちはだかる鉄壁がアイルランド。
そのアイルランド出身のジョン・フォードの「静かなる男」はクアトロの父の好きな映画であり、アイルランドへのイメージの原点。
アイリッシュ・バーでポーター・スタウトを飲む屈強な男達。
その中に、アメリカからこの故郷アイルランドに帰ってきた男(ジョン・ウエイン)。
つまらない、言いがかりから凄まじい殴り合いになる。
殴り合って殴り合って男達はアイルランド人の血を認め合う。
そんな映画が「静かなる男」。
後の、高倉健の映画の原点のようなものだ。
アイルランドといえば、ギネスに代表されるスタウト・ビール。
そのスタウト・ビールをアイルランドでは、ポーター・ビールと呼んだ。
実際、荷運び人たちが飲んだ庶民のビールだ。
アイルランド人の血に合うビールである。
そのポーター・ビールにチーズを漬け込んだものが、アイリッシュ・ポーターというチーズ。
ビールがチーズに染みこみモザイクのようになっている。
見た目より味わいは、まろやかで風味が豊かだ。
パルミジャーノのような熟成した風味にビールの香りがほんのりと加わり、香ばしさを感じさせる。
一瞬、マロン・グラッセのような味わいも感じた。
静かなる男のような、強さと優しさをもった「アイリッシュ・ポーター」。
クアトロの父は、このアイルランドのチーズに日本酒でも合わせて、今晩この試合のニュースでも見ようか。
赤ワインに秋の味覚、梨と巨峰を漬け込みソーダで割って飲む、クアトロの秋のカクテル「梨と巨峰のサングリア」が登場した。
しかし酒税法ではお国の許可無く、お酒に他のもの(水以外)を加えると新たな酒を造ったとみなし密造酒扱いになる。
世が世ならば、アンタッチャブルが乗り込んでくることになる。
ただし、カクテルなどお客様から注文を受けてから作ったものはかまわないそうだ。
しかし梅酒のような予め仕込んで作ったものはカクテルの仲間だと云ってもダメなのだ。
サングリアも密造酒にあたる。
仕込みをしてあったカクテルは違法なのである。
よくサングリアなどのカクテルを囲んでの立食パーティーの光景があるがあれは法律違反なのである。
クアトロのサングリア・ソーダを飲んだお客様は共犯者になるのだろうか。
「ご注文をいただいてから作っています」と、云うクアトロの父。
注文をいただいてから忙しそうなふりをするクアトロの父だ。