クアトロ夏場所は大一番を迎えている。
東からは、北海道出身毛ガニ。
西からは、岡山出身ワタリガニ。
ともに、夏場所に特に活躍するカニだ。
毛ガニの得意技は、味噌たっぷりのがぶりより。
ワタリガニの得意技は、旨みのある出汁投げ。
どちらも、一品料理からパスタ、パエリアと変化技も多彩だ。
今日のこの大一番は見逃せない。
クアトロ桟敷席は満席だが、カウンター席で観覧しよう。
さばく行司は、式守シェフの助だ。
クアトロにバシリカータのワインが二種類入荷した。
イタリア半島を長靴に例えると、その土踏まずのところに位地するのがバジリカータ。
農産物が特産である。
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーニも、このあたりの地域でよく食べられるパスタだ。
もちろん、ブドウの栽培にも適した地域だが、零細な農家が多い。
そこに現れたのが、今やイタリアワイン界では、絶好調のファルネーゼと云うワインメーカー。
イタリア、ナンバーワンの造り手として評価されている。
そのファルネーゼがバジリカータの可能性に目を付けて造ったワインがクアトロに入荷した二種類のワイン。
バジリカータ特産のアリアニコを使った赤ワインと、やはりバジリカータ特産のグレコを主に使った白ワインの二種類だ。
アリアニコはとても果実味が豊かであり、かつ濃厚な味わい。
グレコもよく熟したブドウの芳醇さがあり、味わいはとてもエレガントだ。
このファルネーゼと云う造り手は、美味しいワインの作り方をよく心得ている。
バジリカータのワインをクアトロで試してみよう。
ペペロンチーニとは、ニンニクと唐辛子とオリーブ・オイルが融合したイタリア料理の傑作である。
ペペロンチーニは唐辛子の意味で、正確を期すとなると“アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーニ”と呼ぶべきだ。
先日クアトロに届いた片品村産トウモロコシをペペロンチーニで仕上げる。
すると、トウモロコシの旨みと甘みがニンニクの風味と唐辛子の辛味がオリーブ・オイルで融合され、特別に美味しいパスタになる。
ここも、正確を期して“カタシナムラサントウモロコシ・ノ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーニ”と呼ぶべきであろうか。
“カタシナムラサントウモロコシ・ノ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーニ”今日から限定販売のクアトロだ。
それは、昨晩の出来事だった。
世界征服を企む秘密結社ギャラクシー豊四季支部クアトロが作ったパエリア。
パエリアとはスペイン料理だが、なぜかイタリアン・クアトロが作った。
しかし、パエリアと呼ぶには米が見えない。
あまりにも具が豪勢だ。
巨大ワタリガニに伊勢海老、ホタテ、ムール貝、アサリ、ハマグリなどなどに、佐賀産麓鶏の出汁にサフランライスだ。
これが旨くない訳がない。
豊四季のグルメはクアトロに征服されてしまうのか。
クアトロのゴッチャマン・パエリア手強し。
尾瀬の麓、片品村から今年もトウモロコシが届いた。
片品村は利根川の源流、標高は８００～１０００メートルに位地し、気候は北海道に似ている。
片品村の高原トウモロコシは夏の終わりの今が旬である。
このトウモロコシをニンニクと唐辛子のペペロンチーニ仕立てにしたスパゲッティは毎年クアトロの夏の終わりの風物詩。
このスパゲッティはクアトロでは、ほんの数日で終わってしまう。
そして、秋の味覚へと移っていく。
季節の移り変わりを教えてくれるスパゲッティである。
今日のクアトロのディナーは貸切のため一般の営業を休ませていただきますが、木曜からのおすすめパスタで登場することでしょう。
