ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

新着チーズ~サンマルセラン

2016年07月31日 | チーズの話

クアトロの父の若かりし時、フランス・リヨン市の郊外にある世界一のレストラン「ポール・ボキューズ」で食事をしたことがある。
クアトロの父にとっては生涯二度とない贅沢だ。
しかし、20人ほどの団体での食事である。
軒家のレストランで入口を入るとまず広い厨房がガラス越しに見える。
というよりも厨房を見ないと客席に行けない。
厨房には、銅製であろうフライパンがいくつもきれいに磨かれてぶら下がっている。
とても清潔な厨房で、ここで作る料理はさぞかし美味しいだろうと思わずにはいられない。
奥へ進むと客席がある。
幸せそうに食事をしているグループが見て取れる。
白を基調にした店内だ。
まるで天国で食事をしている人達のように見える。
クアトロの父たちの団体はその天国よりさらに奥へ進み二階へ案内される。
二階のフロアーが全て貸切である。
さて、食事が始まった。
ポール・ボキューズ・ブランドのワインで作ったこの地方の名物カクテル、キールでの乾杯だ。
貸切だから気兼ねなくはしゃぐ我等の団体である。
写真も撮り放題である。
その後の食事は、初心者向けらしい食事が続いた。
世界一のレストランなのだから美味しかったのだろう。
今はカクテルから後、何を食べたのかも忘れた。
食後、ポール・ボキューズが挨拶に現れた。
この団体でレストラン関係はクアトロの父だけだったので、日本のポール・ボキューズを目指す一人だと紹介され、握手をしポール・ボキューズ氏と記念写真を撮った。
すっかり満足して日本に帰る。
数年の時日が過ぎる。
はっと思う。
日本人の団体はうるさいから隔離された。
料理は、観光客向け。
最後に挨拶に出れば良い。
うーむ、やられた。気づくのに年月のかかるクアトロの父だ。
ポール・ボキューズ氏おすすめのリヨン市郊外で作られるチーズ、サンマルセランを入手したクアトロの父。
そのチーズの美味しさの向こうに見えるフランス人の商売上手を思う。

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初夏のおすすめ~八丈アカムツ

2016年07月30日 | 魚の話

今日のクアトロのおすすめは、八丈アカムツのグリル。
八丈アカムツは、名前はアカムツでもアカムツとも違うフエダイ科の魚。
八丈島近くにいるきれいな赤い色の魚。
流通が発達して関東の市場にも出るようになった魚だが、市場では高級魚として扱われている。
このきれいな赤い色は、エビなどを食べているのだろうか。
味わいにも甘みとともに甲殻類の風味がある。
特に、グリルにするとそれらの旨みが引き立ち、さらに皮目も美味しい。
ちょっとレモンを搾り、塩を利かしてさっぱりと食べるのが初夏にはおすすめ。
八丈アカムツは、夏に美味しい。
さらに吟醸酒を勧める、変わったイタリアン・クアトロだ。

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新着チーズ~マニゴディーン

2016年07月29日 | 豊四季の話

夏のモンドールと呼ばれる“マニゴディーン”が入荷。
このマニゴディーンは、秋から登場するチーズの女王・モンドールと同様の作り方をし、味わいも似ている。
それでも、モンドールよりも爽やかな味わいで、暑い夏に吟醸酒と味わったりすると格別とクアトロの父は思う。
これは、モンドールと比べるとどうだと云うのもこのチーズの楽しみ方と違うのだろう。
味わいの説明にはどうしても一般的なものを比喩してしまう。
マグロのトロのようだとか、牛肉のようだとか説明することも多い。
クアトロなどでも、このお店はどこどこよりも、どうだとかも云われる。
比較も良いが、そのものを楽しんでみよう。
マニゴディーンは、夏に美味しい。
このチーズに吟醸酒を勧める変わったイタリアンでも、クアトロはクアトロ。

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一歩前に、謎のお店

2016年07月28日 | クアトロ・スタジオーネの話

ザ・クアトロと云うブログが始まって、今日で丸10年。
家族で始めたこのクアトロ・スタジオーネと云うお店は、どういうお店なのか知って貰うために10年書き続けました。
しかし、謎はますます深まるばかり。
このクアトロ・スタジオーネと云う奇妙な店は、一体どこへ進んでいくのか。
11年目も進化するクアトロは、常に、一歩前に。
その謎を解くために、このブログはつづく。
男子トイレの標語のような、クアトロだ。
トイレの落書きのようなものと云われるブログの記事だが、多少のウンチクもある。
11年目のザ・クアトロのブログもどうぞよろしく。

※画像は、10年前のクアトロ・ファミリー

コメント (2)
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初夏のおすすめ~シンコ

2016年07月27日 | 魚の話

江戸っ子は、嫁を質に入れても初鰹とは云うが、現代では初鰹も流通が良くなり江戸っ子の嫁も安心だ。
しかし、新子となると未だ江戸っ子は高値でも初物を食べたがるし、江戸前を謳う鮨屋となると、高値でも新子がなくては、格好が付かない。
クアトロのシェフも江戸っ子でも江戸前鮨屋でもないのに、新子が出ると目の色が変わる。
去年は、首を痛めたのは新子のせいかもしれないと云うのに、懲りずに新子を仕込み始めている。
その新子には、やはり日本酒かなと、合いそうな日本酒を物色しているクアトロの父。
意地と見栄のクアトロ・スタジオーネである。

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