ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ラングドックのグリーンオリーブ入荷

2013年11月30日 | 食材の話

Photo クアトロの父は大豆食品が大好きだ。
何にでもしょう油をかけ、豆腐、味噌、納豆と大豆食品を食べない日はないだろう。
一年中、枝豆を食べていた時期もあった。
枝豆の皮に付いた塩をなめつつ、ビールを飲む日が続いた。
その生活のツケかもしれないが今では、高血圧症になって、血圧を下げる薬に毎日お世話になっている。
大豆食品が好きなのはクアトロの父だけではなく、日本人はみんな同じようなもので、これは日本の食文化なのである。
地中海沿岸に行くと、日本人の大豆のように食文化の中心になるのは、オリーブであろう。
ノアの箱舟に鳩がオリーブの枝をくわえて来たように、オリーブは西洋人には身近なもの。
何にでもオリーブオイルをかけて、オリーブの塩漬けを色々な料理に使う。
秋になって、グリーンオリーブの新物を食べることは、その年の収穫を祝うことでもある。
クアトロに南フランス・ラングドックからリュック(三日月型)グリーンオリーブの新物が入荷した。
今年は例年よりもひと月ぐらい遅い入荷だった。
このグリーンオリーブは8月の末から9月に収穫したまだ青いオリーブの実を塩漬けにしたものである。
大豆で云えば枝豆である。
グリーンオリーブの塩漬けとワインを楽しむのは、クアトロの父が枝豆とビールを楽しむのと同じようなものかもしれない。
ただグリーンオリーブとワインなら高血圧症にならないだろう。

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広田湾のカキ入荷

2013年11月29日 | 食材の話

Photo 震災から2年8ヶ月が経ち岩手県広田湾産の殻付き生カキが復活した。
津波でカキ棚が全滅し生カキにとっては一からの出直しだったようだ。
昨年の春に仕込んだ稚貝がやっと収穫できた。
クアトロも震災前までは広田湾のカキを贔屓にしていただけに、この復活は嬉しい。
広田湾産カキは、森が育てたカキと云われミネラル感が豊富でコクのある美味しさで、殻が大きく身の入りも良い。
今日は有明海の生カキと食べ比べるのも楽しい。
また広島産ムキカキは、加熱して美味しい。
パスタ「広島産カキの味噌クリーム」もおすすめ。

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有明海のカキ入荷

2013年11月28日 | 食材の話

Photo 普通のカキに比べると平たく丸い形。
開けると、身が詰まっており、何よりもミルクがたっぷり。
有明海のカキが入荷した。
この有明海のカキはスミノエガキという。
以前は、このカキの養殖が有明海の主力産業の一つだったが、昭和30年代後半にノリ養殖に取って代わられた。
作り方は、天然に近い素朴な方法だ。
カキが産卵する6、7月に長さ1メートルの竹をカキ床に立て、海中を浮遊している、生まれたばかりの稚貝を付着させる。
稚貝は2、3センチになったところで自然に落下しカキ床で成長する。
普通のカキの養殖はこのカキ床が何段かになっていたり、ヒモで吊したりして養殖する。
すると、カキが出すドロを他のカキが呼吸して、結局ドロ臭いものが出来る。
有明海のカキには、吊すための穴も開いていない。
自然に近い形で作られている。
また有明海は、カキのエサになるプランクトンが、よその海より何倍も多い。
それに、たくさんの川から淡水が流れ込んで塩分濃度が低い。
塩分濃度が高い外海で育ったカキはえぐみがあるが、有明のカキにはそれがないという。
クアトロで白ワインか日本酒と共に味わってみよう。

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不揃いな野菜たち

2013年11月27日 | 個人的な話

Photo 今日は孫と野菜の朝市に出かける約束をしていた。
と云っても孫は朝市よりもその後にパン屋さんに寄るのを楽しみにしている。
朝6時過ぎに孫に起こされる。
外はまだ薄暗い。
南柏の中原ふれあい防災公園で毎週水曜日朝の7時から8時まで柏の地産野菜を農家が持ち寄って開いている朝市があると聞いていた。
しかし、この朝市の情報はネットでもほとんどなく、中原ふれあい防災公園もどこにあるのか解りづらい。
先月は、あまり調べもせずに出かけてこの公園が見つからなかった。
今回も不安ながらも孫に起こされたので出かけてみた。
やっと見付けた公園は、住宅街の中にあり以外と広く、多くの年寄りや学生が体操をしたりジョキングをしたりしている。
この公園の駐車場の一角にワゴン車から野菜をおろして朝市が開かれていた。
お客は、近所のお年寄り達だ。
「あなたは何買ったの」
「ニンジンの葉っぱも美味しいって云ってる人がいたわよ」
そんな会話が交わされている。
昔も、住宅街の一角に軽トラックが野菜を売りにやって来て、その野菜を買う人々の井戸端会議が始まる。
クアトロの父が子供の頃に見たような風景が、ここにあった。
土がついた不揃いな野菜と集まったお客の会話が何やら心温まる風景だった。

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食事の後にペドロ・ヒメネス

2013年11月26日 | 映画の話

Photo_3 映画「ハスラー」のポール・ニューマンはかっこよかった。
クアトロの父も憧れて、ビリヤードに熱中したことがあるが、あまり上手にはならなかった。
この映画で、挫折感からアルコール中毒になっていく主人公はレストランでもシェリー酒を飲みまくる。
おちぶれた主人公を表現する小道具としてシェリー酒が使われていた。
シェリー酒はスペインの酒精強化ワイン。
独特な方法で樽熟した白ワインにブランデーを添加して日持ちのするお酒にしたもの。
大航海時代の船乗りのために工夫されたお酒だ。
シェリーはブランデーを添加するタイミングで辛口から甘口までのものが出来る。
もっぱら食前酒で活躍するシェリー酒はドライかミディアム・ドライのもの。
食前酒という前座に使われるシェリー酒は、会話が弾む前に飲むせいか何やら暗いイメージのお酒。
クアトロでは食前酒としてのドライ・シェリーに加えて、極甘口のシェリー酒「ペドロ・ヒメネス」も用意している。
こちらは、糖度高いペドロ・ヒメネスというブドウ品種をさらに干しぶどうにしてから作る黒蜜のような味わいのもの。
そのまま食後酒として飲むか、アイスクリームにかけてデザートにしたりして楽しむ。
食事の仕上げとして飲むこのシェリー酒はきっと陽気に楽しめる。
大人の味わい、試してみませんか。

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