パルミジャーノを使ったクアトロの人気メニューのひとつがパルミ・ペンネ。
そのパルミ・ペンネの正しい食べ方を伝授しよう。
クアトロに入店すると、パルミジャーノの大きなかたまりが置かれている。
これが、クアトロ自慢のパルミジャーノかと確認する。
そして、注文を取りに来た面長の男がクアトロの父。
その面長のクアトロの父に、パルミ・ペンネを注文する。
クアトロの父は、ペンネ・マカロニは茹で時間が長いですよと、モゴモゴと云う。
それではと、やはり自慢げに客席に置いてある生ハムを注文する。
クアトロの父は、老人らしい猫背な姿勢で生ハムを切る。
この生ハムが切り立てならではなのだろうか旨い。
この生ハムは美味しいでしょうと自慢げなクアトロの父だが、だれが切っても切り立ては美味しいのだろう。
そして、ペンネ・マカロニが茹であがり厨房での下調理が終わり、いよいよ仕上げの時が来る。
クアトロの父は、「お好みの濃さで仕上げますが濃いめでいいですか」と聞いてくる。
ここで迷ってはいけない。
迷っている内にペンネの温度が下がる。
即答で「濃いめ!」と返答する。
すると、クアトロの父が急いで予め掘っておいたパルミジャーノの穴にペンネを投入し、スプーンで混ぜ始める。
やがて、パルミ・ペンネが運ばれてくるが、何と二粒だ。
クアトロの父は語りかける。
「お味見をお願いします」
チーズの濃さを確認するらしい。
ここでも、素早く自分の好みを答える。
ここで迷っているとせっかくのパルミ・ペンネが冷める。
それでなくとも、クアトロの父は手際がよさそうに見えない。
そして、いよいよ完成するのだが、食べようとすると仕上げのコショウをかけますと云うクアトロの父。
持ってくる前にやっておけよと思うのだがここは余裕と忍耐だ。
パルミジャーノの濃厚な旨味が、ペンネ・マカロニにしっかりと絡み、粗挽きコショウの風味がピリッと全体を引き締める。
色々と待たされた分も旨味のうちのパルミ・ペンネだ。
パルミ32が入荷しているが、こちらはまだ穴が出来ていない。
パルミ・ペンネは、先代のパルミ31で作ります。
サーモンはタスマニアサーモンにこだわっているクアトロ。
ノルウェーサーモンに比べて型が小さく脂の乗りが少なめなのがタスマニアサーモンだ。
世界遺産にも指定される自然環境を守っているタスマニアは、このサーモンの養殖にも厳しい規定を設けている。
サーモンの養殖は食べ残した餌や薬品により海が汚染されるという弊害がある。
その点を厳しく管理しているのがタスマニアサーモンの特色だ。
養殖場のサーモンの密度を少なくし生きたエサを与え薬品は使わないことが自然を守ることになる。
そのタスマニアサーモンの中落ちの美味しい部分ときのこを合わせクリームソースで調理し、ゴマの風味のルッコラをトッピングしたパスタ「タスマニアサーモンときのこのクリームソース」。
数量限定で販売中。
クアトロ開店以来32代目のパルミジャーノが入荷している。
32代目は、まだパルミの宝石を採掘中だが、先代のパルミジャーノのハーフカットがクアトロの入口に置かれ、その中でパスタを和える。
このパルミジャーノを使ったクアトロの人気メニューのひとつがパルミ・リゾット。
そのリゾットの語源はリーゾ=お米、オッティモ=最高の合成語。
最高のお米料理といった意味になるのでしょうか。
お米は日本のお米より細長くデンプン質が少ないイタリア米を使う。
お米は洗わずにアルデンテに芯を残して煮る。
そして、お米一粒一粒に旨みを絡ませたものが、最高のお米料理=リゾットと呼ばれるものとなる。
クアトロのパルミ・リゾットもお米一粒一粒にパルミジャーノの濃厚な旨みが絡みます。
ここに、クアトロの父のおすすめのワインや日本酒を合わせるとオッティモ。
※火曜日の夜と水曜日全日は、クアトロの定休日になります。
ラジオショッピングなどでは、限定品を強調して購買意欲を誘う。
「中々手に入らない貴重なものを使い、熟練の職人が手間暇かけて作ったもので、限定数個までです」
などと、云われると買いたくなるものだ。
本日のクアトロのおすすめは、
「旬の栗を贅沢に使い、クアトロのシェフが腕を振るったこのリゾットを数量限定でご用意しました」
「栗を贅沢に使い、きのこを合わせ、チーズとクリームと赤ワインで仕上げ、お米一粒づつに、旨味の絡んだこのリゾット、今だけ味わえる絶品です」
さて、あなたは食べたくなっただろうか。
不器用な生き方しか出来ない男。
刑務所から戻ったその男は、自分の帰りを待っているかわからない妻のもとにハガキを出していた。
「もし、まだ一人暮らしで待っててくれるなら・・・、黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ、それが目印だ、もしそれが下がってなかったら俺はそのまま引返して、二度と夕張には現れないから・・・」
黄色いハンカチは下がっているのだろうか?
感動の名作「幸福の黄色いハンカチ」のクライマックスである。
不器用な生き方しか出来ないサンマ。
北の海で大きくなり、鮮度の良いサンマはクチバシが黄色い。
そのサンマは、自分の帰りを待っているかわからないクアトロのお客様につぶやく。
「もし、まだサンマの和風スパゲッティの美味しさを覚えていてくれたなら・・・、クアトロに食べに来てくれ、栗のリゾットの方が良かったらそれでもいい・・・」
幸福の黄色いクチバシにあなたは逢えるのだろうか。
待ちわびた感動の名作「サンマの和風スパゲッティ」クアトロで明日公開!