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有田焼名壷・大倉陶園のカップ

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箱根「彫刻の森美術館」の帰りは小田原駅で途中下車し駅前を散策する。家にある竹で作ったうちわがほころびてきていたので雑貨屋さんで新しくうちわを購入する。ついでにこのあたりで食事するとしたらどちらのお店が良いか尋ねた。雑貨屋さんのご主人は、とても残念そうに話す。「前まではこの駅周辺に、和食の店や、洋食のお店、中華料理のお店がたくさんあったのだが全部店を閉めてしまい今では一般的な居酒屋などになってしまった」他の土地から見えた方にお勧めできるお店が見当たらないと・・・寂しそうに話す。ただ一軒だけある、自分たちも親戚の人達が来たときなどに使うお店で「魚がし」さんがよいですよ、と教えていただいた。

場所はすぐ近くだったので迷わずそのお店に決めた。
まだ明るい時間だったので店内は空いていた。久しぶりにビールを注文。ちょっとしたお刺身にアジの塩焼き定食を食べて満腹になる。こちらのお店は古くから営業をされている様子で割烹と言う感じのお店でした。料金も高くなくてまた寄りたいお店です。

食後の珈琲が飲みたくて駅の周りを少し歩いて珈琲が飲めるお店を探す。食事をした店からほど近くに「豆の樹」というこれまた年季が入っている店構えのお店を見つける。知らない町で古くから営業を続けている店を探し入るのが好きだ。

外から感じた雰囲気は中に入っても変わらない。
やや湿気た匂いのする薄暗い照明は懐かしい。
こちらのお店はサイフォンで抽出している。先にテーブルにカップを置いておき、抽出できたらテーブルへサービスに来る、懐かしいです。

しばしのんびりしてから会計をするが、隣のお客さんのテーブルにあったカップが気になりご主人に聞いてみた。
「あのカップは大倉ですよ」と教えてくれた。
ナルミやノリタケは一般的で知られていますが大倉は余り知られていないでしょうねとご主人が言う。僕が食器の話を少ししたら奥のカウンターへ行き棚から新しいカップを見せてくれような仕草をしたので、初めてのお店ですがこの辺は珈琲が好きだから遠慮しないで奥まで入っていく。

僕のお店の名前(コルドバ)は食器の名前ですから、僕も食器は好きなほうです。日本のメーカーで有田焼がありますがとても上品な香蘭社が好き。大倉陶園とは皇室御用達、深川製磁は宮内庁御用達です。

30年前にお店を始めたのが奥様のお母様で今のご主人がその後を引き継いだそうです。30年前から使い続けているカップたち。見せていただいたデミタスカップはブルーマウンテン用だそうです。カップの内側がすべてゴールドのものは今はもうないですね、あったとしても10万円はするでしょうとのお話です。見せていただいたカップは予備に取っておいたものでまだ使い込まれていなくて新品状態。最近降ろしたそうです。




*駅周辺の飲食店同様に喫茶店もなくなり続けている現状は寂しいいですね。また、知らない町で古くから営業している喫茶店を探しご主人たちと話をしたいです。こういう状況のときに僕は自分の仕事が豆を炒っている事はあえて話さないのである。ただ珈琲が好き、喫茶店が好きだからです。

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