ドアの向こう

日々のメモ書き 

記録

2006-05-11 | 向き合う

 午前訪問看護あり  IVH 40→50/hへ 抗生剤点滴 痛み止めはいる 坐薬の併用
 血尿あり 導尿チューブ内に血栓 膀胱洗浄
 酸素濃縮器5リットルに変更 下肢・腹部に痛み 向きを変えるのも二人がかりだ

  明日の訪問入浴サービス 断りのtel

 午後、痛み止めが効きすぎている いびきをかいて目を開けたままだ 寝ているのは母じゃない 
 笑顔は写真の中 陽気でやさしい顔をした母 センスの良いおしゃれをし 楽しそうに笑っている パソコンのモニターをながめては ほっとする自分 目をそらすわたし 

18:00  手指が冷たい  爪も白い 足をさする 温湿布をする 夕方から血尿
 心配になり 看護ステーションへtel相談 

18:30 訪問看護 チアノーゼ 心拍150  酸素吸入 鼻よりマスクに変更  体内酸素 測定不可

  
19:00ころ Dr往診あり 苦しそうな深い息をする 荒い呼吸を和らげる静脈注射 
 
  弟の携帯に連絡するが 移動中  mailを打つ 直ぐ連絡ください
20:00ころ 向かっていると電話有り そこから 2時間はかかる

 感情より看護の目  冷静に よく観察する  次第に呼吸が静かになる 息づかいが聞こえない 何度も近づいて腹部の動きを目で確かめる 胸が高くなったり低くなったり… 安堵する 

 息がある…  
  S君 今何処  早く!      

 尿というより鮮血がでている 
  なにがあっても落ち着くこと  きちんと処すこと 交代で蝦蟇も見まもる 小さな息がときどき止まったかに見える 間隔不定 

20:30 脈を取る 胸に手をあてる 鼓動がない 鼻に手をかざす 息を感じない
 看護ステーションへ連絡

 看護師により処置があり 医師も到着 21:38 確認した
ふれればまだ温かい やわらかい 細くなった足 看護師とともに 身を清め 旅仕度に着替える  ありがとう おかあさん   

22:40 弟到着

 いつもの明るい顔にうす化粧をし ほお紅を入れた 穏やかないい顔をしている
  おかあさん お疲れ様でした やっと痛みがなくなったね 
  
 こんなとき 悲しさよりも きちんとできたかだけ考えている 母が恥ずかしくないように… そのことだけ願った  自分が自分でないような 空虚な時間が過ぎる  訪問看護に出会い 自宅での看取りを可能にした 家族の支えにも感謝している 




コメント (3)
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