午前訪問看護あり IVH 40→50/hへ 抗生剤点滴 痛み止めはいる 坐薬の併用
血尿あり 導尿チューブ内に血栓 膀胱洗浄
酸素濃縮器5リットルに変更 下肢・腹部に痛み 向きを変えるのも二人がかりだ
明日の訪問入浴サービス 断りのtel
午後、痛み止めが効きすぎている いびきをかいて目を開けたままだ 寝ているのは母じゃない
笑顔は写真の中 陽気でやさしい顔をした母 センスの良いおしゃれをし 楽しそうに笑っている パソコンのモニターをながめては ほっとする自分 目をそらすわたし
18:00 手指が冷たい 爪も白い 足をさする 温湿布をする 夕方から血尿
心配になり 看護ステーションへtel相談
18:30 訪問看護 チアノーゼ 心拍150 酸素吸入 鼻よりマスクに変更 体内酸素 測定不可
19:00ころ Dr往診あり 苦しそうな深い息をする 荒い呼吸を和らげる静脈注射
弟の携帯に連絡するが 移動中 mailを打つ 直ぐ連絡ください
20:00ころ 向かっていると電話有り そこから 2時間はかかる
感情より看護の目 冷静に よく観察する 次第に呼吸が静かになる 息づかいが聞こえない 何度も近づいて腹部の動きを目で確かめる 胸が高くなったり低くなったり… 安堵する
息がある…
S君 今何処 早く!
尿というより鮮血がでている
なにがあっても落ち着くこと きちんと処すこと 交代で蝦蟇も見まもる 小さな息がときどき止まったかに見える 間隔不定
20:30 脈を取る 胸に手をあてる 鼓動がない 鼻に手をかざす 息を感じない
看護ステーションへ連絡
看護師により処置があり 医師も到着 21:38 確認した
ふれればまだ温かい やわらかい 細くなった足 看護師とともに 身を清め 旅仕度に着替える ありがとう おかあさん
22:40 弟到着
いつもの明るい顔にうす化粧をし ほお紅を入れた 穏やかないい顔をしている
おかあさん お疲れ様でした やっと痛みがなくなったね
こんなとき 悲しさよりも きちんとできたかだけ考えている 母が恥ずかしくないように… そのことだけ願った 自分が自分でないような 空虚な時間が過ぎる 訪問看護に出会い 自宅での看取りを可能にした 家族の支えにも感謝している