ドアの向こう

日々のメモ書き 

遠の朝廷

2008-03-17 | 道すがら

  富士も琵琶湖も跳び越えて、 九州までツアーに参加。  移動にくらべたら見学は短い、 長くても1時間ほどで、とても心残りであった。
 丹念に見たかったと、 諦めもつかないが、 お任せのお手軽では仕方なし。
 
  福岡~太宰府~日田~別府~湯布院~瀬の本高原~阿蘇・草千里~柳川~長崎~福岡空港。 たった三日の韋駄天走りにて。  

  大宰府政庁跡、 水城など車窓から窺う。 筑紫万葉五十一首。 機内に持ち込んで読んでいると、 いっそう心が逸った。 とくに、 梅見の宴で詠まれた歌が好きで、 古代のロマンに誘われた。  
  水城の 児島と旅人の別れの歌なども思う。  児島は 
  
    大和道は雲隠りたりしかれども我が振る袖をなめしと思ふな 
   
  と 涕ナミダを拭ごひて自ら袖を振る。   旅人は返した。

    大和道ヤマトヂの吉備の児島コシマを過ぎて行かば筑紫の児島思ほえむかも 

   さらに   ますらをと思へる我れや水茎の水城の上に涙拭はむ 

  別れの易きことを傷み、その会ひの難きことを嘆き…  時間半で飛んできてしまった蛙にも ふたりの心は切々と胸に迫るのだった。 
  菜の花や木蓮が咲いている。  旅の始まり…  うらうらと快晴である。 土手の黄色な点々は 
     
  
たんぽヽ花咲けり三ヽ五ヽ五ヽは黄に… 蕪村の曲もこのような空のもとであったかも知れない。 
  平野はほとんどが麦畑、 若草色に染まっている。 粉っぽい緑はタマネギ畑。 写真は菜の花
           

               -☆-

       

 太宰府天満宮へ  参道を行くと、 梅ヶ枝餅や煎餅を焼いている、 芳ばしい香りが漂った。 
 飛梅は終わっていたが紅梅は咲き残っている。 梅林の方は見頃で、 天神さまが宿ると伝えられる 「梅の種」をたいせつに納める場所や、 筆塚、 包丁塚などみる。 

  みごとな夫婦樟、 大樟、 神牛(菅公は丑年生まれ 頭をさすると知恵が付くという)。 心字池。 写真を撮りすぎて整理できません

        

 

               -☆-

  大分県北西部に位置する日田市、徳川時代、幕府の直轄地「天領」に編入され、代官所の所在地として重要な位置をしめていた。 当時、九州随一といわれるほどの繁栄をもたらす。「小京都」と呼ばれるほど、京風文化が発達していた。 豆田町のおひなまつり。 商家の多い街並みを散策した。 
  廣瀬資料館については もののあはれさんが ご紹介されています

  草野本家 首屋は18世紀の建物、300年の歴史をしのばせる雅やかな雛人形を拝見。 1セット、
 40体の御殿雛に能舞台まである。 ほかの画像はこちらへ

   

                               

                 -☆-

   別府地獄      

   

  
 湯の花小屋

                         別府市明礬の 湯の花小屋見学                 

コメント (2)
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