いざけふは春の山べにまじりなむくれなばなげの花のかげかは 素性
3月29日 道造忌 午後4時半を回るころ、
連れだって、 池之端から公園をぬけ広小路へ。 群衆に混じる。 ものすごい人である。
花の雲鐘は上野か浅草か 芭蕉
たなびくは霞か雲か… その向こうに ちょうど雲海が覗いている。
天蓋を仰いではよろめき、 ひしめきながら歩く。 花は白々と浮かびあがり、 喧噪をよそに、 幽かな情趣を漂わせた。 幹も黒々と屏風の景で、 誰もがカメラを向けている。
さまざまな言語が飛び交うけれど、 こころはひとつ。 桜に酔った。
花越しの 寛永寺五重塔 (1639(寛永16)年建立)。
桜がこんなに良く似合う。
上野東照宮に詣でると 銅燈籠が待ち受けていた。
人気ない舞台にも 桜