ドアの向こう

日々のメモ書き 

風と共に

2009-08-21 | 夢見鳥

  蝶はふつうヒラヒラと、 螺旋を描くように飛んでいる。 大きな蝶ほど羽根をぱたぱたさせて落ち着かない。 
  ところが タテハ蝶の仲間  「コミスジ」は、 風まかせの優雅な飛翔である。 羽の開閉がすくない。 飛ぶというよりも、 羽は開いたまま波乗り(風乗り)名人のようで、 スーッと滑るようにやってきては、 ひそやかに降り立つのだ。
  

   

    今日も

  目の端を黒いものがよぎった気がして庭を見ると、 来た。  白と黒のあの蝶が。 三度旋回すると、 ここぞと見定め薔薇の木にとまった。 
  硝子越しだが文句はいうまい、 至近距離だ。

     チャンス チャンス!    カメラ   カメラ… 

       
      
             

    終始無言のコミスジは、 真夏のけだるい風とともに去っていった。 
  全体に丸みを帯びて、 羽の厚さも薄く感じる、 モンシロチョウくらいの大きさ。
  風に流されているように見えたら 間違いなくコミスジだ。 

  

  

コメント (2)
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