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燃えのこる 熱き日ざしは
黄に透かし 暮れて薫れる。
そのなかに 妙(タヘ)にしづかに
物おもふ 白馬(ハクバ)のあかり。
それやはた、 夏の日の神
夕ぐれに 騎(ノ)りやわすれし。
・・・……
北原白秋 森の奧 (抜粋)
※読みやすいように(作品にはない)字間をあけました。
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ふだんは暗がりで目立たぬみどりが、 いきいきとしはじめる。
黄金の海に、だしぬけに現れる生物たち。 つかの間、ステージにあがる草花は目を見はるほどのかがやきで
光りと揺らめく翳と 湿り気のある甕と
緑のグラデーション…