夏の蝶高みより影おとしくる 久保田万太郎
夕暮れちかく
目の端をよぎるものがあって 庭をみると ナミアゲハだ
植えこみの上をなんども旋回し 舞い降りてはあれこれ物色
手頃な宿は なかなかみつからない
夏の蝶こぼるゝ如く風の中 原 石鼎
ようやく フレンチラベンダーが気に入って
今夜は ここで休むつもり…
カメラを向けても 近づいても じっと動かず
ホテルはここに もう 決めたんだよ…
たそがれどきにみかける蝶は やっぱり
「ねぐら」を 探していたのね
シジュウカラや雀も みんな帰っていった