ドアの向こう

日々のメモ書き 

庭園と運河

2010-02-26 | 道すがら
 気温10度。この季節寒暖の差がはげしい。江蘇省南部の水郷と運河の街「錦渓」を訪ねた。千年の歴史を窺う。
 詳しくはこちら
 

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<■ 錦渓 五保湖に龍のような古蓮橋 ■
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  旅の地図はこちらから (地球の歩き方より)

 蘇州は呉文化を育てた街、多くの文人が集まった。繊細でシンプルな雅がある。
「蘇州夜曲」も思い出された。レンガを縦に組む甃、骨董館、個人博物館など軒を連ねている。その一軒に入る。圧倒する蒐集品の数、ご高齢の主は健在である。

寒山寺・大雄宝殿

 高僧 寒山拾得の寒山寺、張継「楓橋夜泊」の碑文と鐘。
「月落ち烏啼いて霜天に満つ/ 江楓 漁火 愁眠に対す / 姑蘇城外 寒山寺 / 夜半の鐘声 客船に到る」 

 
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<■世界遺産「留園」清代の建築と造園■
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 楼閣を繋ぐ回廊に花窓や透かし彫りがみごとだった。

 シルク製作所 刺繍研究所(極細の絹糸で細密に、表だけでなく裏側からも同じように刺してあるため、すばらしい光沢と質感だ。絵画と見紛う)



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2 コメント

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詩のせかい ()
2010-03-06 21:47:57
 ふくら雀さんの心にのこる旅、張継が詠んだ楓橋夜泊の舞台に立たれ鑑賞も深まりましたね。実際に寒山寺の鐘を聴いて、銀杏や楓のもみじを目の当たりにすれば、詩のせかいが鮮やかに浮かびます。
 太湖の石があれほど珍重されるのがよく分かりません。でも、霧に包まれた水墨画のようなせかいにあって、おぼろな石が想像をかき立て心を静めるのも分かるような気がしてきました。
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「楓橋夜泊」 (ふくら雀)
2010-03-06 10:55:13
張継の詩に惹かれての旅でした。 寒山寺が思っていたより小さなお寺で、狭い鐘楼に登って鐘を撞いたこと。わざわざ、川沿いに出て、客船で鐘の音を聞いた船溜りを見に行った日を懐かしみます。銀杏がしきりに散っていました。
庭園は、あまりの奇岩の羅列に馴染めませんでした。回廊で繋がる風景は、やはり、民族性の違いを突きつけたようでした。余白を重んじる日本庭園がいいですね。
何処かの庭園を見た傍にあった土人形の工房が面白かったのと、太湖の夕陽を朱塗りの船で眺めた記憶が鮮明です。
10年一昔と申します。ご自分のためにMEMOを遺して置かれることをお勧めします。
発展著しい中国の喧騒、思い出します。
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