想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

夢見る力

2009-01-27 10:34:25 | Weblog





   それほど太い木ではない。けれども、見た目以上に重い。二人がかりで支え
   短くしていく。この段階はまだ先端の方を伐っただけである。
   主幹を倒すのはこれから。

   冬の晴れた日、風がない日はめったにないので、雑木の間引きをして景観を
   整える。木を伐るのはもったいない、という考えもあるけれど、ここは住処
   でもあるので日当りをよくし、選んだ木がよく育つようにして、景観を作る。
   十年前には木ばっかりで先が見えないほどだったけど、今は歩道もあって
   ちょっと庭園に近づいてきた。

   根気と継続。言うは易しだし、人の批評はできても実行には時間と経済と
   それから精神力がいる。

   どんな精神かというと、夢を描く力。
   大地ははじめ、みんな荒野だったのだ。
   人が降り立った場所は、楽園ではない。
   荒ぶる神々が支配する地を、実りの地に変えていく。
   その前に、豊穣と楽園を夢見る力、理想を想う力がなければ
   はじまらない。

   


コメント (2)
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