想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

白いヤマユリと

2009-07-26 04:48:34 | Weblog
black & white
between a smile and a tear



後光がさしてます、親分。
笑ったり泣いたり、人生は過ぎてゆくな。

行間に、一瞬よりもっと長いしあわせがある。
四十歳で死ぬだろうと詩を書いた十九歳の時のわたし。
死に損ないだと思っていた二十代、そのうち死ぬと思っていた。
まだこうして生きていて、ときどき訪れるのは死の誘惑ではなく
生きている喜び。

それはあなたと出会ったときの直感、鳥肌が立つというのは本当だと
知ったその瞬間。
忘れずにわたしのなかにあるうちは、生きていられる。
いつか死んだら、わたしはその喜びの中でふたたび生きる。
永遠にたゆたう喜びの内で。

ただ、今は一瞬より少しだけ長く感じるくらい。
けれどじゅうぶんにしあわせ、じゅうぶんに息継ぎできる。
また、笑ったり泣いたりして、年老いていくようだ。
四十歳では死ななかった。
先に死んで母親を不幸にせずに済んだのはオマケだ。
五十、六十、少しづつ息継ぎをしながら
行間に垣間見えるパステル・カラーをみつけ続ける。

原色を二つ足すと生まれる色。
白のやまゆりと、黒い犬から、
笑いと涙から、
合わせた先に、幸福がにじみだしている。

(深夜にジャズドキュメントを観た。コペンハーゲンのジャズクラブ、
今は無い「モンマルトル」での夢の共演。トゥーツ・シールマンスが出ていた!)
ニルス・ラン・ドーキー演出
DVD「モンマルトルの夜をもう一度」
彼のハーモニカの音、(ブルースハープ)はタイトルになっているbetween a smile and a tear ,
そうか、だから惹かれるのか。
でも音楽は理屈を知らなくてもいい。理屈はジャマだ。
直感で来たものだけが、残るから。
目を閉じて聴いていると、よくわかる。
リサ・ニルソンの歌声も、観ないで聴いた方が素敵だった。




コメント
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