想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

桜と東京タワー、と‥

2010-04-05 00:10:52 | Weblog

この数日、淡いさくらいろが雲みたいに浮いているのが望めて、都心の煩わしさを
少しだけ忘れる。いや、これがあるから花見にゆかぬのかもしれないというくらい
ありがたがっている。高い家賃を妥当に感じる数日間。
桜の木の下はにぎやかすぎるけど、離れて眺めているといいものだ。



この細い道、長者丸通りという。なだらかに下ってつきあたりの公園に桜の大木が
ある。246の大通りからこの細道へ入り、だらだらと歩き疲れたころにその淡い
色が見えてきて、桜をめざして歩いているような軽やかな気分にもなれたのだった。
桜の背後に巨大な森タワーが入ってしまってからというものの、もう前方を向いて
歩いてもしょうがない。かえって興ざめである。
森タワーはまるですぐそばに建っているように見えるけれど1キロ以上離れている
はず、巨大な図体でこのあたりにあった和みの風景を塗り替えてしまった。
何年経っても恨みがましく思っているのである。
よってこの細道を歩くときも他所と同じ、さっさと目的の建物へ入ってゆく。

仕事を終えベイビーを医者に診てもらって、とっとと森へ帰りたいとばかり思うのである。
コメント
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