想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

樹木の恵みを分けていただく

2010-04-19 00:07:12 | Weblog
昨年の夏(2009.8.11の記事)、たらの木を枝下ろしし葉を一枚づつ取って乾した。

手のかかる作業だったが「たらの葉茶」を作ろうと思い立って、
その突然の思いつきを実行するのにちょうどMちゃんが現われ、
うさこを助けてくれたのであった。
(というかほとんどMちゃんが仕切ってやったんだけどさ)

同じMでもこっちはオヤジのMと道端で偶然出会ったので、
「あのさ、あんたさ、たらの葉ほしてあっからさ、取りにきなさいよ、
お茶にして飲むのさ、ま、人体実験ぽくもあるけどさ、ね、きなよ」と
いきなり言ったのだった。Mは念願の起業を果たし、おまけは糖尿病
なのである。仕事に支障をきたすので病気はちゃんと治しなよと言い
おいてすたこらと去った。

それで今日、Mに渡すために葉を袋詰めしていて軽く軽くなった葉に
病気に効く成分が入っていると思うと、もったいないような気になった。
いや、もったいないというのはケチるという意味のそれではない、
ありがたいという意味のほうのもったいないである。




先日、犬友からびわの葉をいただいた。びわの葉や種は大昔から薬効が
知られているようで、その方はふだんから医者要らずなのよと言って
使っているのを聞いてはいた。もったいないことである。
葉はきれいに洗ってあったのでそれを1枚細かく刻み、煎じた。
色が薄茶色になるくらい煮出し、大匙1杯をベイビーに飲ませた。
含まれているビタミン17が炎症に効くというのを期待して。

がんに効くという広告もある。がんと書いてあるとかえって眉唾にも
思えるが、直腸にあるおできが癌であるかないか定かでない今、
なんにしろ効くものは試してみたいのである。
そういう人の思いにつけこんだ商法にくれぐれも騙されないようにと
思ってはいる。
そこんとこが難しい。

聞くだけでどんな病気も治るというか効くという音声データを
送りましたなぞというメールも来たりするのであるが、それも無料
ですよ、なんて言っちゃって、そうなるともう騙す騙されるではなく
そこまで気弱ではございませんって言いたいのだけれど、相手が
誰だかわからないのである。



この森の樹木、わたしの知らない力が備わっていることを思うと
取って食わないまでも、そばに立っているだけで不思議に清々として
力が湧いてくる気がする。
ベイビーも、今日はいつになく足取りが軽かった。東京にいる日より
格段に調子がよいようだった。犬も人も、もったいないものに包まれ
もったいない暮らしである。

コメント
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