心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

お上りさんの『東京見物』(その2)

2017-05-03 23:07:13 | 旅行

 世の中はゴールデンウイーク真っ最中です。私の場合は毎日がゴールデンウィークなのですが(笑)、世の流れに負けじとお休みの計画を立てました。お上りさんの『東京見物』第二弾です。往復航空運賃と3泊4日のホテル代込みで、新幹線の往復運賃よりお安いチケットを購入してのお出かけでした。家内が見つけたのですが、ホテルも不足感はなく、いったいどうなっているんでしょうね。
 初日は、羽田から明治神宮に直行しました。前回、都庁の帰りに寄ろうとおもっていたのですが、時間がなくてスルーしたところです。原宿駅を降りると、都会地でありながら小鳥がさえずる鬱蒼とした森の中に吸い込まれていきます。樹木が強剪定されることなく自由に気持ちよく枝を広げています。京都御所とは異なる自然の風景が気に入りました。お参りしたあと、代々木駅から両国のホテルに向かいました。
 ホテルで一服したあと、両国界隈を散策して、勤め帰りの長男を両国駅にお出迎えでした。深川もんじゃ焼きをつつきながら、久しぶりに親子3人で夜遅くまで呑み語らいました。彼もこの4月から新しいポジションについたようで、仕事のこと、家庭のことなど、いろいろ話してくれて、ついついお酒の量が増えてしまいました。
 翌日は、両国界隈で開催されていた「にぎわい祭り」を覗いてみました。その開会式を眺めていると、まずは地元の方々全員で、春のうららの隅田川~。滝廉太郎の「花」を合唱されていました。ここ両国は隅田川沿いに位置する墨田区なのでした。
 この日は両国国技館の内部が公開されていて、200円払うと土俵、支度部屋、お風呂など細部にわたって見学ができるまたとない機会でした。いろいろ見て回ったあと、お相撲さん手づくりの「ちゃんこ」もいただきました。お相撲さんと言えば、街を散歩していたら、いくつかの相撲部屋が目に留まりました。時津風部屋、出羽海部屋、井筒部屋、春日野部屋....。朝早くから厳しい練習の声が響いていました。
 午後は、ネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築として知られる赤坂迎賓館を見学しました。西洋の宮殿に負けじとつくられたのでしょうが、室内のシンプルにして豪華な装飾に日本らしさを感じたものです。
 建物が世界文化遺産に登録された国立西洋美術館では、昨年神戸でお目にかかった松方コレクションの作品に再会したほか、特別展「スケーエン デンマークの芸術村」を見て回りました。気持ちの良い空間が気に入りました。美術館は通常写真撮影禁止なのですが、この美術館では常設展(一部禁止の作品もあります)の作品は撮影可とありました。お気に入りの作品を何枚も撮影しました。
 この日最後のプログラムは、お台場クルーズでした。これは私のリクエストでしたが、船上から豊洲市場を眺めながら、都政、都議会の無責任体質が気になりました。でも、最終的に決めるのは東京都民です。私は遠くから眺めるしかありません。
 3日目の朝は、ホテルの近くにある旧安田庭園を散策したあと、上野駅に向かいました。計画では長男一家および次男一家と合流する予定でしたが、長男一家では二番目の孫が熱を出し、次男一家では次男が熱を出したというので、今回は長男と孫娘のみ同行しての国立科学博物館見物となりました。それにしても、その展示企画のスケールの大きさには驚きました。科学に関心のある者であれば1日見ていても飽きないほどの迫力がありました。
 また、1931年に竣工した日本館(旧東京科学博物館本館)の建物も素晴らしいものでした。ネオ・ルネサンス様式で、天井と窓のステンドグラスが気に入りました。
 博物館を見終わったあと、不忍池弁財天をお参りして、長男の自宅に向かいました。運よく孫君の熱も下がったようで、夕方にはみんなで食事にでかけ、孫3人を囲んで楽しい時間を過ごしました。
 いよいよ最終日ですが、午前中は予備日としていたところ、早朝のテレビニュースで亀戸天神の藤の花が話題になっていたので出かけました。ホテル前からバスに乗って30分ほどでしょうか。まさに行き当たりばったりの珍道中ですが、大勢の人出で賑わっていました。
 庭園から遠くに東京スカイツリーを望むことができました。東京タワーと違ってスカイツリーが東京下町のシンボルタワーになっていることがよく判ります。3泊したホテルの窓からもスカイツリーを眺めることができました。見る場所、見る時間で異なる表情を見せるスカイツリーの存在感を思いました。
 こうして3泊4日の東京見物は終わりました。それでもなお、上野公園の東京国立博物館、東京都美術館、上野の森美術館など見たい所はたくさんあります。また機会をみて出かけることにいたします。
 さてさて、ゴールデンウィークも後半に突入していますが、あとは近場でお茶を濁す、いやいや小さな発見を楽しみたいと思っています。

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