5月もあと僅か。愛犬ゴンタが亡くなって10か月が経過しようとしています。そんな我が家の唯一のペットは熱帯魚さんです。水槽には、グラミー、エンジェルフィッシュ、そしてプレコの3種7匹が仲良く暮らしています。そのうちプレコ君は、家に来たときは5センチほどでしたが、いまではご覧の通りずいぶん大きくなりました。餌の時間になると、グラミー、エンジェルフィッシュが競い合って食べる傍らで、プレコ君は落ち着いたものです。いつも水槽のお掃除を手伝ってくれます。だからわたしも、毎週欠かさず水環境の維持に努めます。
さて、内外34団体(うち日本は5団体)が競った大阪国際室内楽コンクール&フェスタ。3年に一度開催されるコンクールですが、各部門で第1位に輝いた披露演奏会が、大阪城公園に隣接する「いずみホール」でありました。
フェスタ部門(楽器編成自由)で金賞に輝いたのは、ロシアのデュオ・プロコフィエフ・ダヴティアン(ロシア)でした。これまで聴いたことのない、スチール弦と丸い共鳴板を持つロシアの弦楽器「ドムラ」と、ロシアのボタン式アコーディオン「バヤン」という楽器で、豊かな音楽の世界を楽しませてくれました。
第2部門(木管五重奏・サキソフォーン四重奏・金管五重奏)の第1位はザイーハ四重奏団(サキソフォーン五重奏=フランス)、第1部門(弦楽四重奏)の第1位はアイズリ・クァルテット(アメリカ)でした。いずれも将来の活躍が期待される若手演奏家の門出を祝う演奏会でした。
「いずみホール」は今回が初めてでした。2階のバルコニー席を含めて821席と中規模のホールですが、クラシック専用ホールと謳われるだけあって、音響も良く、ヨーロッパ風の内装を含めて室内楽には最適な素晴らしいホールでした。運営母体が住友生命福祉文化財団だからでしょうか、この日のコンサートはシニア料金(60歳以上。正規料金の半額)が設定されていました。こんなコンサートが増えるとよいのですが。(笑)
そうそう、おととい受講した音楽特別講座のテーマは「クラリネットの楽しみ」でした。クラリネットと言えばクラシックを思いがちですが、「ワールドミュージック」という副題がついています。この日はアメリカのジャズから始まり、南米のショーロ、ボサノバ、そしてヨーロッパのミュゼット、ジプシースイング、中東のクレズマー、最後は日本のジンタ、ちんどん、ジャズと続きました。クラリネットとギターの若手奏者と一緒に世界一周をした気分でした。
クラリネットと言っても、その起源はずいぶん古いのです。先月のカレッジでは笛の生い立ちについてお勉強をしました。骨笛、角笛、土笛、ブリキ笛、葦笛、リード笛、木笛....。こうした笛の歴史の延長線上にクラリネットはあります。
今回の音楽特別講座を聴いていると、同じクラリネットでも、国によって地域によって、曲の雰囲気が微妙に違います。まさに土着の文化「多様性」を感じました。薄っぺらい概念化思考が土着の精神をひ弱にしていく時代です。ジプシースイングを聴きながら、ヨーロッパに押し寄せる難民の姿を思い出しました。それを拒む保護主義。さあてどうなんでしょうね。(下の写真はネット上の画像素材からお借りしました)
話は変わりますが、きのう仏像鑑賞会のため奈良に向かおうとしたら、最寄り駅で電車が全面的にストップしていました。人身事故のためです。1時間ほど待たされたあげくやっと動き出したのですが、ダイヤは大幅に乱れ、ついに集合時間に間に合わなくなってしまいました。奈良国立博物館の「快慶」展を楽しみにしていたのですが、残念。今回は参加を断念しました。(-_-;)
そのまま家に引き返すのも勿体ないと思い、予定を変更して、京橋はツイン21のアトリウムで開催中の中古レコード展「第5回TWIN21ディスクセール」(26日~31日)に向かいました。主催はなんと、私が広島勤務時代におじゃましていた広島市の中古盤専門店GROOVIN’さんでした。アナログレコード、CD、DVDなど10万点の品揃えです。いろいろ見て回って、LPレコード8枚とCD6枚をお持ち帰りでした。音楽講座に触発されて最近聴く機会が増えたハイドン、メンデレスゾーン、フォーレ。グレン・グールドの「バード&ギボンズ作品集」も。CDはすべてマルタ・アルゲリッチでした。
というわけで、終わってみれば音楽一色の楽しい一週間でした。一方で、電車の人身事故について新聞記事は、32歳の男性の自殺を仄めかしていました。まだ若いのに、どうにでもなる年齢なのに、自分を追い込んでしまった。悲しい出来事でした。ご冥福をお祈りします。
来週は3カ月検診が待っています。2カ月前に受けたがんドックで、またも3年ぶりに大腸がん検診に黄信号(精密検査)がつきました。その相談も兼ねてでかけます。歳相応のことですから、こちらはのんびりしたものです。