ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

有川浩「塩の街」、世界観とか

2012-11-07 22:54:35 | 読書
有川浩さんの自衛隊三部作、読了しました。
一番あり得ない設定だったのが「塩の街」、大半の人間が塩になって死んでしまったところから話は始まります。
原因は、空から落ちてきた塩の塊の隕石?これを見た人間は塩になってしまう。
元ネタは旧約聖書のソドムとゴモラの話でしょうね。
空から炎が降ってきて町を焼き尽くし、振り返ってそれを見たロトの妻は塩の柱になってしまうってやつ。

たくさんの人が死んでしまったところから始まる話、最近読んだものでは西尾維新さんの「悲鳴伝」。
こっちは、原因は地球の悲鳴だそうで、主人公の空々空(そらからくう)くんは、地球に対し戦う組織に身を投じる羽目になる。

今やっているアニメでは「新世界から」、原作は貴志佑介さんの小説で、どうやら超能力を持っている人と持っていない人の間での諍いが原因らしい。

アニメでこの手の設定で最も有名なのは、もちろん「新世紀エヴァンゲリオン」。原因はセカンドインパクトですが、それ自体が謎というか、ストーリーを読み解く鍵になっている。

あとは、「風の谷のナウシカ」の巨神兵。産業文明を崩壊させた「火の七日間」で世界を焼き払ったといわれる巨大な人型人工生命体ですが、あの独特のフォルムがなんともユーモラス。
その凶悪なまでの破壊力とは裏腹に、いろんなアニメでパロられてます。

話を元に戻して「塩の街」、塩の塊を破壊するために出撃する主人公のパイロット、その彼に生還してもらうために命を張る少女。
世界が滅亡するかもしれない、この期に及んでテーマがベタ甘な恋愛なのは、いかにも有川流です。
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