ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

奥武蔵ウルトラマラソン完走記

2014-07-28 21:23:49 | マラソン・レース
朝7時のスタートの時点でもう暑い。気温は既に30度を超えている。難儀な1日になりそうな予感。
一昨年、11時間で完走した時のラップを頭に入れてスタート、制限時間は12時間ですから、このラップよりそう遅れなければ楽勝で完走できる、そう思っていました。
しかし甘かった。
コースは最初の23kmまでが下の道なのですが、背中が焦げるような、とでも言いましょうか、暑さが半端じゃない。
20kmが2時間25分の予定だったのですが、この時点で2時間45分、既に20分遅れ。早くもピンチ。
おまけに、手術をした左足首に痛み、水をかぶりすぎてソックスと足がふやけ、右足の小指にも痛み。

ヘロヘロになって23km地点の鎌北湖に到着、大江戸飛脚会のメンバーの応援を受けます。
ここで痛み止めのロキソニンを飲み、ソックスを脱いで素足にシューズを履き、急な上り坂をゆっくり歩きました。
もう何回走ったかわからないほど来ている木陰の道、少し元気が出てきました。
4時間のはずだった30km地点を30分遅れで通過、ここで踏ん張らなければ。
ユガテからの上りを歩いているところを応援のyacchiさんに見つかり、気合を入れなおします。

35km地点の顔振峠を過ぎたあたりで、今度はミミさんの応援、「ギリギリです」と弱音を吐いたら「頑張るんだ!」の一言。はい、頑張ります。
それにしても暑い。
顔振峠を過ぎて見晴らし台のエイド、ここは海抜550m位、いつもはこの辺まで来ると結構涼しいのですが、今年はめちゃ暑い。
高山のエイドを過ぎた40km地点手前で雷鳴、そして大粒の雨が落ちてきました。
ランナーにとっては正に恵みの雨、でも、何もここまで降らなくとも。

40km地点に再び大江戸の応援団が傘をさしての応援、でも、関門があるので先を急がせてもらいました。
土砂降りの雨の中、標高も上がってかなり涼しい。今のうちにと雷鳴のとどろく中先を急ぎます。
最初の関門、45km地点の刈場坂峠を6時間50分、10分前に無事通過。

知り合いのランナーとすれ違いざまエールを交換できるのが奥武蔵の良いところ。
元気をもらいながら走っていたのですが、折り返しを過ぎたあたりでまたまた左足が痛くなってきた。
ロキソニンを飲み、エアーサロンパスをかけたのですが、あまり効果なし。
サポーターをウェストポーチに入れていたのを思い出し装着してみたところ、これが意外に効果あり、まだ走れます。

刈場坂まで戻るとあとは25kmを下るだけ。この時点で8時間、まだ4時間もあります。
30km地点で30分あった一昨年とのタイム差も、20分弱に縮まっています。この時点ではっきり完走を意識しました。
とはいえ左足首に爆弾を抱える身、まだ何が起こるかわからない。
上りは歩いて、下りはゆっくり、「抜かれても気にしない」と自分に言い聞かせます。

雷雲が去っても断続的に雨は降り続き、ラッキーなことに標高が下がっても気温はさほど上がりません。
ユガテからの坂を上り切るといよいよあとはもう下るだけ。
ここからゴールまでの5kmだけは、絶対歩かないと毎年決めています。
前を行くランナーを拾いながら、仲間の待つゴールへ。
ハイタッチしながらのゴールは最高の気分でした。
泣いてしまうかもと思っていたのですが、さすがに泣きはしませんでしたけど。
この1年があっただけに、またここに戻ってくることができて本当によかったです。

感動も、一緒に走り、応援し、喜んでくれる仲間があってこそ。
最後に、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。






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