ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

ザハ・ハディドの競技場

2013-09-12 19:59:40 | スポーツ
私は、2020年の東京オリンピックを心から喜んでいる者ですが、一つだけ嫌な感じがしていることがあります。
それは、新国立競技場。
この競技場については、日経ビジネスにこんな記事がでていました。

私は、都立青山高校という、神宮外苑の目の前にある高校の出身で、高校時代は、体育や部活の時間に絵画館の周りなぞを走らされたものです。
また、10年ほど前から、国立競技場内にあるトレーニングセンターの会員となり、競技場のトラックで開催される激走トレーニングなるものに参加させていただいていました。
それゆえに、私は、国立競技場や神宮外苑を第二の地元と思っています。

言うまでもなく、神宮外苑は、明治神宮内苑に対しての外苑であり、明治天皇をお祭りした神社と対に開発され、民草がスポーツや文化に親しむ施設が計画的に整備されました。
そのキービジュアルは、何と言っても銀杏並木と絵画館でしょう。
真っ直ぐ4列の銀杏並木の向こうに佇む重厚で趣のある建物が何とも美しい。
これは綿密な都市計画に基づいて作られた文化遺産です。

その左手後方に、あの何とも奇妙でデカい建造物がさん然と輝いてしまうわけです。
隣接する神宮球場も、秩父宮ラグビー場も、現在の国立競技場も、築50年を経て、周囲の景観に馴染んでいます。
その地にこれかいって思っている人、私以外にも結構いるのではないでしょうか。
隣の東京体育館も多少違和感ありますけど、今度のは違和感のスケールが二桁ほど違います。

この競技場をデザインしたのは、ザハ・ハディドという英国の建築デザイナー。
デザインが斬新すぎて技術的に建築が難しく、一時は「アンビルトの女王」なんて呼ばれていた人。
この人の作品が、最終選考に残った11作品のコンペの結果、選ばれた。
「開かれたオリンピック」の印象を与えるため、海外のデザイナーの作品であることが有利に働いた、なんて説もありました。

このザハ・ハディドの作品の対抗馬だったのが、これ。日本のデザイン事務所の作品です。


いや、自分も、有明に作るんだったらいいですよ。このメタルウミウシみたいなデザインもなかなか斬新でいいと思います。
でも、どっちが神宮外苑の景観にふさわしいかといえば、一目瞭然のような気がするのですが。
まあ、英国人に外苑の景観なんていっても分からないか。
というか、安藤忠雄委員長の選考委員会が選んだんだから、何を言ってももう仕方がないのでしょうけど。
せっかく日本のにいいのがあったのに、、、建築界の大御所のセンスが、今一つ理解できません。


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