オリ or 命の二者択一議論に思う

私の周囲にもオリンピック開催反対の方が多数いらっしゃいまして、「私は開催賛成」などと言うと大変怒られてしまうのですが、その言い分として一番多いのが、「オリンピックと日本人の命とどちらが大切なんだ！？」というもの。
「そもそもその”二者択一”が短絡的に過ぎるのではないですか」と言ってもほとんど聞いてもらえない。

先般、東京大学・仲田泰祐准教授ら研究グループの試算というものが報道されました。
この試算によると、東京オリンピック・パラリンピックの選手や関係者の入国を10万5000人とした場合、1日あたりの新規感染者は約15人、重症患者は約1人の増加になるそうです。来日する人の数は東京都の人口の1％以下で、開催による感染拡大への影響は“限定的”だとか。
開催しても追加のリスクはないという科学的な試算が示されたのに、それを無視してただ「嫌だ」とエモーショナルになっているようで、もう少し冷静に、ロジカルになっていただけないものかなと思います。

これは外国の選手団や関係者がコロナを日本に持ってきてしまう影響についてで、日本国内で人の流れが活性化することによる感染拡大は含まれていないのでしょうが、そちらの方は無観客にするなり、もちろんパブリックビューイング的なものを一切禁止とすれば、どうにでもコントロールできるように思います。
オリ期間中は会社を休みにして、ステイホームでTV観戦とすれば、却って人流が抑えられて、むしろ感染は沈静化するような気さえするのですが。

いいかげん、国を挙げて「やる」と決めて、対策を真剣に考えないと、、、
中途半端にやると、起きずに済んだはずのことが起きてしまうのではないかと心配してしまいます。