ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

領土と実効支配

2012-09-05 01:02:12 | 政治経済
領土は、100年間実効支配すると、国際慣習上その国の領土と認められるという話を聞いたことがあります。
ちなみに香港は、新界地区と呼ばれる大陸側の部分が英国領となってから99年目にあたる1997年に中国に返還されました。

ところで、竹島は1952年より韓国が、北方四島は1945年よりソ連・ロシアが、尖閣諸島は100年以上にわたって日本が、実効支配をしています。

1910年より1945年までは、そもそも韓国自体を日本が実効支配していましたので、日韓の間に領土問題など起こりようがありませんでした。
45年の日本の敗戦により、韓国は独立を取り戻し、日本は米国の占領下に置かれました。
戦後しばらくの間、竹島は米国の軍事演習に使用されていました。
米国がどこの領土と思って竹島に艦砲射撃をしていたのかは定かではありませんが、常識的に考えれば、占領下にある日本領と認識してたのでしょう。
サンフランシスコ条約によって日本が独立を取り戻す直前の1952年、韓国は、一方的に、竹島の実効支配を行いました。
その頃の日本は憲法によって武装解除され、防衛力も極めて乏しく、国際社会に復帰もできていない状態で、要するに戦後のドサクサに、弱みにつけ込まれて盗られてしまったということです。

以降、韓国は、竹島周辺で、今までと同様に操業しようとした漁船を多数拿捕し、または機銃掃射をし、日本側は多数の死傷者を出しています。
日本の漁船は竹島に近づけなくなり、現在に至っています。
日本の漁師が韓国の軍隊に撃たれて死んだ、こんなこと、今の若い人は知らないんでしょうね。

韓国、北朝鮮、中国、ロシア、日本の周辺諸国には、憲法9条は相当する法律はありません。
一旦実効支配されてしまうと、国際紛争の解決の手段としての武力を完全放棄してしまった日本は極めて弱い。

要は、日本は、自国の領土は、自衛権を最大限行使して、決して実効支配をさせてはいけないということ。
その上で、紛争問題は、COJなど第三者を巻き込んで、文句があるのであれば、出るところへ出ましょうという態度を貫くことと思います。

より深刻なのは、あと33年で100年を迎えてしまう北方四島です。
竹島も尖閣諸島も、所詮は無人島というか、ただのでかい岩礁ですが、北方四島はそうではありません。
さて、政府は、もう諦めてしまったということなのでしょうか。
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