ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

JUDOに思う

2008-08-28 00:17:48 | スポーツ
某新聞に、「北京オリンピックで男子柔道が低迷したのは、柔道が国際化してJUDO=ジャケット・レスリングになった、その波に乗り遅れたせいだ。」みたいな記事がありました。
事実、その通りだと思います。
でも、「それがどうした!!!」(って、思わず声に出てしまいました。)

私は、「この新聞は、もう一生、二度と買うまい。」と決意しました。

ガラパゴス島のイグアナは、指の間に水かきをはやし、海イグアナになりました。
生き残るためです。
我々も、自らや自国民の生命、財産を守るためには、国際化という環境に迎合しなければならない時も多々あるでしょう。

でも、柔道ですよ。
負けたって、死ぬわけでもなければ、国益を大きく損なうわけでもありません。
日本は、万世一系の天皇を頂く、歴史と伝統の国です。
その国で生まれた武術である柔の道を、たかが金メダルのために、なぜ捨てて、勝ち馬に乗るような姑息なまねをしなければならないのか。
私には全く理解できません。

スポーツで一番大切なものは、勝ち負けなどでは断じてない。
目ざとく、小賢しく勝ち馬に乗った勝利などに、価値などありません。
自らの文化や伝統を重んじ、損得を抜きにして自らの美学に殉じる、そういう思考、発想が出来る国こそが、世界の尊敬を集めることが出来るのだと思います。

日本柔道連盟には、軸をぶらすこと無く、あくまで一本勝ちする柔道を選手に推奨する、それが出来る選手をオリンピックに派遣する、これを貫いて欲しいと思います。
そう明確に言い切れれば、大いに国民の賛同を得ることが出来ると思います。

内柴、上野、谷本、北京で連覇を果たした選手は、あくまで一本勝ちにこだわった柔道をしていた、私にはそう見えました。
谷亮子選手も、準決勝までのJUDOを捨て、開き直って自分の柔道をしたからこそ銅メダルが取れたのだと思います。
私は、男子100kg超級の金メダルよりも、彼女の銅メダルに、より感動を覚えました。


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3 コメント

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敗者の美学 (RASCAL)
2008-08-29 02:22:17
shimoさん
昨日は、皇居2周のあと、ナマを6杯いきまして、明らかに酔っ払って書いた記事です。。。

結果至上主義、勝ち馬に乗る、これをさも誇らしげに、普遍的に正しいことのように言う人がいますが、私は全然そうは思いません。
あくまでケースバイケースです。
勝ち馬に乗ることが絶対的に正しいと信じている人が増えていることは、悲しいことです。

やすさん
柔道発祥の国である日本が、なぜ海外にあわせてジャケット・レスリングをしなければならないのか。
私は、一本勝ちにこだわって美しく敗れた人へ敬意を表したいと思います。

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Unknown (やす)
2008-08-28 18:41:56
「この競技はオリンピックとしてやる価値があるんだろうか」と思えるほど欲求不満な柔道が続いていただけにオール1本勝ちした谷本選手の活躍はスッキリしました。
勝つ事至上主義の雑音に流されずどこまで日本の柔道にこだわっていけるかが課題ですかね?
返信する
Unknown (shimo)
2008-08-28 10:40:00
賛成です
柔道に正しいも間違っているもないと思うけど、コレが柔道だと思っていたら、それを貫けばいいだけ。
金メダル至上主義だったら、それもひとつの価値観ではあるが。
価値観がぶれちゃいかん。
価値観が変わるのはかまわないけど、迎合だったら悲しいですね。
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