「機動戦士ガンダム」「ワンピース」「スラムダンク」、有名な漫画、アニメには、そのまま座右の銘になるような、感動的な名セリフがたくさんあります。
あえて、電撃文庫の「なれる!SE」で名言を探してみました。
この作品が好きな人か、システム業界に関係のある人にしか、受けないと思います。
(3、4巻を読み返し、記憶違いがありましたので、一部修正しました。)
まずは主人公の桜坂工兵くん(新卒・22歳)が自社のことをこう言います。
「大手より低コスト・短納期で対応可能なベンダー。最強のネットワークアーキテクトと運用エンジニアを擁し、休日深夜も業務時間、月月火水木金金、与えられた納期は死んでも守る、不眠不休のスペシャリスト集団」
新入社員にして、ここまで自虐的な自社紹介、スルガシステム、恐るべしです。
桜坂クンの教育係、幼児体型、年齢不詳のスーパーアーキテクト、室見立華さんの、まずはその鬼軍曹ぶり。
「仕事の締め切りは今日中っていったでしょ?あんたの終電なんてお客さんに関係ない。スキル不足で仕事が上がんないなら、その分、かける時間でカバーするだけよ」
(桜坂クンが仕事の質問をすると)「ググれ!」
実際にこう言ったら、新入社員、みんな辞めるだろうな。
桜坂クンが下請けを使おうとしたと勘違いし、
「おかしいものはおかしい。エンジニアが技術よそに投げて何が残るの?冗談じゃないわ。私はそんなことをやるためにこの会社に入ったんじゃない」
上手く交渉をまとめて、破滅的な仕事を同業者に巻き取らせた工兵クンに対し、
「私たちエンジニアの売るものは技術、それ以外の何物でもないわ。政治結構、駆け引き結構、でも中身が伴わない以上、どんな交渉も絵に描いた餅でしかない。システムを動かすのはあくまで私たち一人一人のスキル。その事を決して忘れないでちょうだい。」
脇役陣もいいです。
工兵クンがプロジェクトマネージャーを務めた案件のベンダー、扶桑通建の薬院加奈子さん
「エンジニアを馬鹿にする人は会社を問わず私たちの敵です。自分たちのPMを虚仮にされて黙っているほど、私たちは我慢強くありません」
この作品の中でもファンの多い、客先の業平産業の橋本課長(女性)。
「私は、コンサルティングファームの仕事に限界を感じ、ユーザー企業の情シス(情報システム部署)に入りました。以来、たった一つのことだけを守り今日まで仕事し続けています」(中略)「自分たちのシステムは自分たちでコントロールする」
実際には、自社のシステムを「あんたに任せたんだから」って言って平気でいるユーザーの情シスの人も多いのに、、、拍手です。
工兵の上司、いつも仕事で死にそうになっている藤崎課長が、工兵に「藤崎さんにとって、プロジェクトマネージャーってなんですか」と聞かれ、「みんなが仕事をやりやすいようにすること」
室見立華は、同じ会社の運用部門の姪の浜梢と「死んでください」「お前が死ね」なんてメールをやり取りしているし、六本松社長はダボハゼのように仕事を取っては社員に無茶ぶりするし(7巻で、一人で1.5人月の業務をこなすのが当たり前と思っていることが判明)、
横暴で上から目線の大手システム会社、無茶苦茶な要求をする顧客、まさに「SE残酷物語」、この小説のせいで、SEを志す学生が確実に減ったと言われています。
でも、自分たちの仕事、技術にプライドを持った、素晴らしい人たちも、こんなに登場します。
この作品は、そんな環境の中でみるみる成長していく桜坂工兵クンの、社会人としての成長物語でもあります。
私は、この作品に、大いに元気をもらっています。
あえて、電撃文庫の「なれる!SE」で名言を探してみました。
この作品が好きな人か、システム業界に関係のある人にしか、受けないと思います。
(3、4巻を読み返し、記憶違いがありましたので、一部修正しました。)
まずは主人公の桜坂工兵くん(新卒・22歳)が自社のことをこう言います。
「大手より低コスト・短納期で対応可能なベンダー。最強のネットワークアーキテクトと運用エンジニアを擁し、休日深夜も業務時間、月月火水木金金、与えられた納期は死んでも守る、不眠不休のスペシャリスト集団」
新入社員にして、ここまで自虐的な自社紹介、スルガシステム、恐るべしです。
桜坂クンの教育係、幼児体型、年齢不詳のスーパーアーキテクト、室見立華さんの、まずはその鬼軍曹ぶり。
「仕事の締め切りは今日中っていったでしょ?あんたの終電なんてお客さんに関係ない。スキル不足で仕事が上がんないなら、その分、かける時間でカバーするだけよ」
(桜坂クンが仕事の質問をすると)「ググれ!」
実際にこう言ったら、新入社員、みんな辞めるだろうな。
桜坂クンが下請けを使おうとしたと勘違いし、
「おかしいものはおかしい。エンジニアが技術よそに投げて何が残るの?冗談じゃないわ。私はそんなことをやるためにこの会社に入ったんじゃない」
上手く交渉をまとめて、破滅的な仕事を同業者に巻き取らせた工兵クンに対し、
「私たちエンジニアの売るものは技術、それ以外の何物でもないわ。政治結構、駆け引き結構、でも中身が伴わない以上、どんな交渉も絵に描いた餅でしかない。システムを動かすのはあくまで私たち一人一人のスキル。その事を決して忘れないでちょうだい。」
脇役陣もいいです。
工兵クンがプロジェクトマネージャーを務めた案件のベンダー、扶桑通建の薬院加奈子さん
「エンジニアを馬鹿にする人は会社を問わず私たちの敵です。自分たちのPMを虚仮にされて黙っているほど、私たちは我慢強くありません」
この作品の中でもファンの多い、客先の業平産業の橋本課長(女性)。
「私は、コンサルティングファームの仕事に限界を感じ、ユーザー企業の情シス(情報システム部署)に入りました。以来、たった一つのことだけを守り今日まで仕事し続けています」(中略)「自分たちのシステムは自分たちでコントロールする」
実際には、自社のシステムを「あんたに任せたんだから」って言って平気でいるユーザーの情シスの人も多いのに、、、拍手です。
工兵の上司、いつも仕事で死にそうになっている藤崎課長が、工兵に「藤崎さんにとって、プロジェクトマネージャーってなんですか」と聞かれ、「みんなが仕事をやりやすいようにすること」
室見立華は、同じ会社の運用部門の姪の浜梢と「死んでください」「お前が死ね」なんてメールをやり取りしているし、六本松社長はダボハゼのように仕事を取っては社員に無茶ぶりするし(7巻で、一人で1.5人月の業務をこなすのが当たり前と思っていることが判明)、
横暴で上から目線の大手システム会社、無茶苦茶な要求をする顧客、まさに「SE残酷物語」、この小説のせいで、SEを志す学生が確実に減ったと言われています。
でも、自分たちの仕事、技術にプライドを持った、素晴らしい人たちも、こんなに登場します。
この作品は、そんな環境の中でみるみる成長していく桜坂工兵クンの、社会人としての成長物語でもあります。
私は、この作品に、大いに元気をもらっています。
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