金メダリストの訃報

北京オリンピック男子マラソンの金メダリスト、ケニアのサムエル・ワンジル選手が、自宅のバルコニーから転落して亡くなったそうです。享年24歳。

母国で貧困生活をおくっていたところを、その陸上の才能を日本人プロモターに見出され、仙台育英高校に留学。
そのときの彼の実力は、15歳で既に5000m14分06秒、箱根駅伝にでるような大学チームのエース級のタイムでした。
その後トヨタ九州に進むと、自分はスピードタイプではないということで早々にマラソンに転向、初マラソンの福岡国際で2時間6分台の好タイムで優勝。
マラソンの戦績は、7戦して北京オリンピックの金メダルを含む5勝。
日本が育てた金メダリストでした。
日本育ちのケニア人選手というと、すぐにワイナイナが思い浮かびますが、若手ということでは彼が最右翼、世界記録の更新を含め、これからのマラソンシーンは彼を中心に回っていくと思ってました。
原因は女性問題とか、自殺だったとか、いろんなことが言われていますが、真相はよく分かりません。
栄光と名声が、彼に初心を忘れさせてしまったのでしょうか。

才能ある若者の若すぎる死、冥福を祈りたいと思います。