ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

終物語(下)

2014-04-19 18:06:24 | 読書
『終物語(下)』読了しました。
まだ『続・終物語』が残っているものの、これが事実上の最終巻でしょう。


ファーストシーズンが『化物語(上・下)』『傷物語』『偽物語(上・下)』『猫物語(黒)』の6巻。
セカンドシーズンが『猫物語(白)』『傾物語』『花物語』『囮物語』『鬼物語』『恋物語』の6巻。
ファイナルシーズンが『憑物語』『暦物語』『終物語(上・中・下)の5巻。
うゎ、17冊も読んじゃった。

でも、物語の中の時間は、『花物語』を除けば1年間くらいしか進んでいない。
出版順と時系列が一致していないので分かりにくいんだけど、「終物語(中)」で夏頃の伏線をすべて回収して、この(下)でそれ以降3月までの伏線をすべて片付けました。
こうしてみると、少なくともセカンドシーズンを書いていた時には、ここまでのプロットはすべて出来上がっていたということですね。
どこぞの涼宮ハルヒと違って、すごい構成力です。
西尾維新さんには、「ちゃんと完結してくれてご苦労様、ありがとう」と言いたいです。
ついでに、谷川流さんには、「お前、たいがいにしろよ」と言いたいです。

焦点は忍野扇の正体にほぼ絞られてたわけで、忍野メメの甥っ子というのがでたらめなのはわかっていた。
怪異の天敵である「くらやみ」関係の何かとまではほぼ予想がついていたわけですが、そう来ましたか。
自分なりにありとあらゆる可能性を考えてはいたのですが、そのやや斜め上をいかれた感じです。

でも、まあ、ものすごいハッピーエンド。
暦クンをめぐるひたぎさんと委員長と旧キスショットの四角関係は、何とも言えず凄まじそうです。

さて、あと1巻、と言っても、残る伏線は「花物語」関係のみ、それも忍野扇が男で登場しているのと、貝木泥舟が生きていたことくらい。
10年近くも翻弄された物語シリーズ、ファンとして、西尾さんがどんな意表をつく締め方をしてくるか、楽しみです。
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