ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

今、あえて、小沢一郎にエール!

2010-10-16 15:03:19 | 政治経済
私は民主党の支持者でも、小沢さんの支持者でもないのですが、、、
参院選直後に「菅直人にエール!」なんて書いてしまいましたが、今度はこんなことを書いちゃいます。

私が「へー、小沢さんって政治家じゃん。」と思ったのは、07年11月、福田首相(当時)に大連立構想を持ちかけられ、「民主党には単独で政権を担うだけの人材が育っていない。」としてそれを受けようとした時でした。
結局、党内の反対に合い大連立は頓挫、小沢さんはそれならばと代表辞職を口にした。結局は元の鞘に収まっちゃったけど。

民主党に単独で政権与党を担うだけの人材がいないのは、今の政局を見ての通り。小沢さんは100%正しかった。
かといって、じゃ自民党にいたのかと言えばそれも怪しい。
それならば大連立をして、本当に一番ふさわしい人を実力主義で大臣に選び、超党派内閣を作ったらどうだったろう。
ベストメンバーで「これが日本の経済政策、外交方針だ!」というビジョンを定め、最低3年間は絶対に変えない。
あの時そうしていれば、その後のリーマンショックを安定政権で迎え撃つことが出来たわけで、その政権が作ったであろう日本は、まず間違いなく今の日本よりはかなりましだったはず。

民主党が参院選で大勝し、戦勝ムードに酔っていたあの状況で、自民党の大連立構想を受けようとした小沢さん、民主党の中で唯一日本全体のことを考えていた人なのではと思います。
ひとつの政治判断が正しかったかどうかはリアルタイムには分からない。それを証明するのは歴史です。
あの時党内を説得しきれていれば、小沢さんは歴史に残る政治家になれたのではないでしょうか。

先進国の中で、この経済危機の最中に、政権が全く安定せず、国会がねじれ現象になり、猫の目の様に首相を替えているのは日本だけです。
それはひとえに選挙のせい、言い換えれば我々国民の責任です。
国民が、目先のこと、自分のことしか考えず、耳障りの良い話になびくから、民主主義が正しく機能しなくなる。
この経済危機に、経済政策でも外交でも一番良く対応できているのは、一党独裁の中国ですもんね。

大連立してしまえば、自民、民主、どっちに投票しても政策は変わらないわけですから、これはもう民主主義の停止、敗北といえます。
自民党や民主党からも離党者も続出するかもしれません。
マスコミも一斉に反発するでしょう。
でも、今の日本、絶対そのほうが結果がでるように思えます。
期間限定、例えば5年間、連立、実力主義の超党派内閣をつくり、目先のことに左右されない、人気取りを考えない、大局観のある政策を打ち出す。国民は全力でそれを支持し、任せる。

小沢さんは、あの時それが出来る位置にいた。
実力も人望も国を思う気持もあった。
ただ惜しむらくは蛮勇に欠けた。

小沢さん、総裁選惨敗、起訴、ふんだりけったりです。
政治家としての未来は、もうちょっと厳しいかもですね。
でも不死鳥のようによみがえる気もしないでもないかな。
パワーアップした小沢さん、見たいような、見たくないような。
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