ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

日本人の経済観念ー歴史に見る普遍と異端

2011-05-10 08:15:36 | 読書
全く持って私らしくない本のレビューになりますが、高校の同窓の大学教授の人に勧められて読んだ本です。
今は桜庭一樹さんの「GOSICK」を、アニメの進行に合わせて読んでいて、4巻の「愚者を代弁せよ」から5巻の「ベルゼブブの頭蓋」に読み進むところだったのですが、それを一時中断して読みました。
日本的な会社経営のルーツを経済史という観点から分析した本で、著者は武田晴人さんという東大の教授の方。もちろん全く面識はありません。

80年代にジャパン・アズ・ナンバーワンと世界から賞賛された日本的経営が、実は戦後の高度成長期と言うごく限られた時期に限定されたもので、その起源は約200年前、江戸時代後期に遡り、明治にかけて醸成されてきたもの、といういうような内容の、ほんとにごく真面目な、学問的な本です。
私の同窓生、真面目な人が多いもので、、、

物言わぬ出資者、株の持ち合い、暗黙の契約、勤勉さ、立身出世、日本経済を敗戦の混沌から世界第二位まで引き上げた原動力というべきものが、今、消滅しようとしています。
日本的経営が通用しなくなったというよりも、社会のグローバル化により、法人という人格が、日本人から国際人になりつつあると言う感じ。
そんな時代だからこそ、読んでみようと思ったし、改めていろいろ考えさせられる一冊でした。

さて、今日からまた「GOSICK」読むとしますか。
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