「なれる！SE」７

大好きな「なれる！ＳＥ」の最新卷を入手しました。

この「なれる！SE」シリーズ、たまたま新卒でスルガシステムという会社に入社してしまった桜坂クンと、その教育係で、幼児体型、年令不詳のスーパーシステムアーキテクト、室見立華さんを主人公とする、萌えるSE残酷物語。

最新作のサブタイは「目からウロコの？客先常駐術」、ＩＴ業界でよくある客先派遣のお話でした。

例によって六本松社長の無茶ぶりで、とんでもなくブラックな現場に常駐させられてしまうことになった室見と桜坂。
大手の会社が、コストを抑えるために下請け、外注を使いまくって構成した現場は、オフィス環境は劣悪、元請けのPMも上から目線で下請けを奴隷扱いと、何もかもが最悪、元請けの会社の派閥争いまで絡んで、徹夜続きの室見はついに倒れてしまう。

まあ、実際には、こんなひどい現場は、昔ならいざ知らず、今はないと思います。
大手が「クロに近いグレー」なやり方で業務を行えば、いくら巧妙に立ち回ったところで、それは必ず内部通報でバレます。
バレた時のコンプライアンスリスクは、システム構築の赤字より大きいですから。

そんな現場から、桜坂の機転と策略で無事業務を他社に巻き取らせて脱出するわけですが、環境が人を育てるって事でしょうか、桜坂クン、入社2年目なのに、すごいです。

でも、なんと言っても、最高にカッコいいのは、室見立華さんのこの台詞。
「私たちエンジニアの売るものは技術、それ以外の何物でもないわ。政治結構、駆け引き結構、でも中身が伴わない以上、どんな交渉も絵に描いた餅でしかない。システムを動かすのはあくまで私たち一人一人のスキル。その事を決して忘れないでちょうだい。」
私は文系なので、、、技術者のこのプライドに、素直に拍手です。

ところで、この「なれるSE！」の公式サイトが立ち上げられ、ラジオドラマも配信されています。
声優さんが豪華。
室見立華が東山奈央さん、カモメさんが堀江由衣さん、姪の浜梢が茅野愛衣さん、橋本課長が井上麻里奈さん。
これは、もしかして、このままアニメ化？