88kmの部、11時間47分で、何とか完走しました。
兵庫県美方郡香美町村岡区は、日本海に程近い、ハチ北高原などのスキー場のある町です。
短い秋に咲き急ぐように、コスモスなどの花々が咲く、静かで美しい山間の町。
でも、村岡ダブルフルのコースは、「日本屈指の山岳ウルトラ」と自負するだけあって、奥武蔵ウルトラマラソンが初心者コースに思えるようなタフなコースでした。
奥武蔵にも急坂はありますが、鎌北湖から北向地蔵への上りだってせいぜい2km、大半の上りは1km未満、だから気合を入れて走るぞと思える。
村岡の急坂って、5kmとか、それ以上続く坂があって、とてもじゃないけど走ろうなんて気は起こらない。
奥武蔵って、基本的に往路は上り、復路は下り基調じゃないですか。
でも村岡は一旦上って下りて、また上るんです。
それでは、無駄に長い完走記です。
27日(土)、あんころさん、Hさんと朝9時の新幹線で大阪へ。
お二人とも、今年のトランスエゾ往復完走者(2週間で1090km走ったそうで)、さらにHさんはサロマンブルーで萩往還250kmも5,6回完走しているという、別世界の人。
ランニングの話をしていても、時々意味が分からなくなります。
さて、新幹線の中で、朝から酒盛りです。
ビールでは飽き足らず、あんころさんがワインをあける。
ランニングのみならず、飲みの常識もやや違うようで。。
新大阪からはマラソンバスで一路村岡へ。
3時間ほどのバス旅なのですが、ここでもビール。
午後3時過ぎ、ようやく会場着、遠かった。。
受付のあと、歓迎会なんぞがありまして、夕方5時過ぎに、宿のハチ北高原スキー場の民宿へ。
宿は、あんころさんの定宿の「とみや」さん。
レース前夜の食事のメニューは、民宿全部で決められているそうで、ランナー向けにバナナ付き。
翌朝は4時半にスタート会場入り。
気温は10度くらい、結構寒いです。
5時のスタートが迫ってきました。
着物を着た人がいます。
いよいよスタート、ウェアは半そでにアームウォーマーに短パン。このアームウォーマー、重宝しました。
まだ暗い村岡の街中を1周。
村岡ダブルフルの大会案内には、小学生の手書きの応援メッセージが添えられているんですが、私にメッセージをくれた小2の男の子が、お母さんと一緒に私の名前を書いたボードを持って応援していてくれました。
いきなりだったので通り過ぎてしまったのですが、引き返してお礼の握手。
5kmほど街中を走って山間部へ。
私は、事前にレースコースなどの情報を詳しく集める方なのですが、今回に限ってはほぼぶっつけ本番。
確かにアップダウンはあるけど、道は広くて走りやすいし、ちょっと歩いてしまったところもあるけど、ああ、村岡と言ってもこんなもんか。
30km地点を3時間29分で通過、余裕を持って走れてました、ここまでは!
水場で一息、ここから高低差900m、コース中最高峰の蘇武岳への一本調子の上りが始まります。
上り坂は続く。滝がマイナスイオンを撒き散らしていますが、頭の中はマイナス思考。
本当にきれいな林間コースなのですが、、、いつ終るとも知れない上りで、もう歩きまくり。
やっと景色が開けてきましたが、まだまだ上りは終わらない。
でも、ランナー一人ひとりへの、名前入りのメッセージボードがあって、励まされます。
ひたすら上ること1時間半ちょっと、10km近くあったのではないでしょうか、やっと最高点につきました。
ここでアクシデント。
下り始めたところで、ちょっとした窪みに足を引っ掛け、左足をひねってしまいました。
まだやっと40kmなのに。。。
幸い大したことはなさそうです。エアーサロンパスを携帯していたので、ソックスを脱いで患部に吹きかけます。
5kmくらい走ると、ヤク(エアーサロンパス)が切れてまた痛み出すので、またヤクをぶち込みます。以後、この繰り返し。
45km(ほぼ中間点)を5時間51分、奥武蔵より30分くらい余計にかかってます。
道は下って、また急な上り。
途中苦手な砂利道と、コンクリートの急な下りがあったので、自重してゆっくり、歩くように下ります。
55kmを過ぎると長い下りが続きます。
ほぼ下界まで下りたところが射添会館のエイド、久々の人里、ここで61km、随分苦しんだけど、さあ、もう残り1/3を切ったぞ、と。
と思ったら、ここから但馬大仏のある長楽寺までがとんでもない上り。
なんと大仏殿の中がコースになっています。いいのか、、、
すごく大きくて立派な大仏様でした。この大仏様の周りを一周。
大仏殿でおはぎの接待をしてました。
この長楽寺までの上りで完全に戦意喪失した自分は、まったりとおはぎとお茶をいただいていたところ、お寺の入り口であんころさんに遭遇、やばい、抜かれる。
気を取り直して頑張ろうと思ったのですが、上りは延延と続きます。
ここからは上りを完全に歩いて、下りを飛ばす作戦に変更。
70kmから75kmまでの下りを30分でカバー、あと13km。
でも下りきった長坂のエイドで、「実はもう一山あるんだよね。」と嫌なささやき。
予言?通り、小北保育所エイドから約4.5km続く上りは、それはそれは辛いものでした。。。
最後のエイドからゴールまでの4.5kmは一気の下り。
44km組のランナーをどんどんパスしてゴール。
長かっただけに本当に嬉しいゴールでしたが、さらに嬉しいことに、朝応援してくれた男の子がゴールでも出迎えてくれました。
完走おめでとう手紙をもらった時は、本当に涙が出そうになりました。
来年も来てくださいって言われました。プレッシャー。
似たようなタイムでゴールしたHさん、あんころさんと落ち合って、村岡温泉へ。
再び会場へ戻った時は、日もとっぷりと暮れ、夜7時のゴール閉鎖も間近。
冷たい雨が降る中、ペンライトで足元を照らしながら、次々とランナーが帰ってきます。
着物のお兄さんもゴール。
ラジカセ持って、パフォーマンスをしながらの100km完走、すごいです。
夕食は但馬牛のしゃぶしゃぶ、これで3人前。
結構厚く切ってあるのに、やわらかくて美味しい!
これで1泊2食で7000円ですから、東京ならこれだけで7000円取られるのでは。
村岡ダブルフル、ランナーに対するホスピタリティが徹底した、本当に暖かい大会でした。
小学生の手紙と応援、沿道での応援、そして民宿のおじさん、おばさん、だれが、というのではなく、村全体が一体になっていたれりつくせりの歓迎してくれた、そんな感じ。
これだけされると、来年も絶対来ますって言いたいところだけど、来年もとなると、次は100kmでしょうか。
日本で一番厳しい100kmかもしれません。
制限時間は14時間、計算上では13時間半ちょっと切る位でいけそうだけど、もう12kmあると何がおきるか分からない。
東京からだと結構遠いし、うーん、どうしよう。
p.s.捻った左足は、ちょっと腫れてます。
兵庫県美方郡香美町村岡区は、日本海に程近い、ハチ北高原などのスキー場のある町です。
短い秋に咲き急ぐように、コスモスなどの花々が咲く、静かで美しい山間の町。
でも、村岡ダブルフルのコースは、「日本屈指の山岳ウルトラ」と自負するだけあって、奥武蔵ウルトラマラソンが初心者コースに思えるようなタフなコースでした。
奥武蔵にも急坂はありますが、鎌北湖から北向地蔵への上りだってせいぜい2km、大半の上りは1km未満、だから気合を入れて走るぞと思える。
村岡の急坂って、5kmとか、それ以上続く坂があって、とてもじゃないけど走ろうなんて気は起こらない。
奥武蔵って、基本的に往路は上り、復路は下り基調じゃないですか。
でも村岡は一旦上って下りて、また上るんです。
それでは、無駄に長い完走記です。
27日(土)、あんころさん、Hさんと朝9時の新幹線で大阪へ。
お二人とも、今年のトランスエゾ往復完走者(2週間で1090km走ったそうで)、さらにHさんはサロマンブルーで萩往還250kmも5,6回完走しているという、別世界の人。
ランニングの話をしていても、時々意味が分からなくなります。
さて、新幹線の中で、朝から酒盛りです。
ビールでは飽き足らず、あんころさんがワインをあける。
ランニングのみならず、飲みの常識もやや違うようで。。
新大阪からはマラソンバスで一路村岡へ。
3時間ほどのバス旅なのですが、ここでもビール。
午後3時過ぎ、ようやく会場着、遠かった。。
受付のあと、歓迎会なんぞがありまして、夕方5時過ぎに、宿のハチ北高原スキー場の民宿へ。
宿は、あんころさんの定宿の「とみや」さん。
レース前夜の食事のメニューは、民宿全部で決められているそうで、ランナー向けにバナナ付き。
翌朝は4時半にスタート会場入り。
気温は10度くらい、結構寒いです。
5時のスタートが迫ってきました。
着物を着た人がいます。
いよいよスタート、ウェアは半そでにアームウォーマーに短パン。このアームウォーマー、重宝しました。
まだ暗い村岡の街中を1周。
村岡ダブルフルの大会案内には、小学生の手書きの応援メッセージが添えられているんですが、私にメッセージをくれた小2の男の子が、お母さんと一緒に私の名前を書いたボードを持って応援していてくれました。
いきなりだったので通り過ぎてしまったのですが、引き返してお礼の握手。
5kmほど街中を走って山間部へ。
私は、事前にレースコースなどの情報を詳しく集める方なのですが、今回に限ってはほぼぶっつけ本番。
確かにアップダウンはあるけど、道は広くて走りやすいし、ちょっと歩いてしまったところもあるけど、ああ、村岡と言ってもこんなもんか。
30km地点を3時間29分で通過、余裕を持って走れてました、ここまでは!
水場で一息、ここから高低差900m、コース中最高峰の蘇武岳への一本調子の上りが始まります。
上り坂は続く。滝がマイナスイオンを撒き散らしていますが、頭の中はマイナス思考。
本当にきれいな林間コースなのですが、、、いつ終るとも知れない上りで、もう歩きまくり。
やっと景色が開けてきましたが、まだまだ上りは終わらない。
でも、ランナー一人ひとりへの、名前入りのメッセージボードがあって、励まされます。
ひたすら上ること1時間半ちょっと、10km近くあったのではないでしょうか、やっと最高点につきました。
ここでアクシデント。
下り始めたところで、ちょっとした窪みに足を引っ掛け、左足をひねってしまいました。
まだやっと40kmなのに。。。
幸い大したことはなさそうです。エアーサロンパスを携帯していたので、ソックスを脱いで患部に吹きかけます。
5kmくらい走ると、ヤク(エアーサロンパス)が切れてまた痛み出すので、またヤクをぶち込みます。以後、この繰り返し。
45km(ほぼ中間点)を5時間51分、奥武蔵より30分くらい余計にかかってます。
道は下って、また急な上り。
途中苦手な砂利道と、コンクリートの急な下りがあったので、自重してゆっくり、歩くように下ります。
55kmを過ぎると長い下りが続きます。
ほぼ下界まで下りたところが射添会館のエイド、久々の人里、ここで61km、随分苦しんだけど、さあ、もう残り1/3を切ったぞ、と。
と思ったら、ここから但馬大仏のある長楽寺までがとんでもない上り。
なんと大仏殿の中がコースになっています。いいのか、、、
すごく大きくて立派な大仏様でした。この大仏様の周りを一周。
大仏殿でおはぎの接待をしてました。
この長楽寺までの上りで完全に戦意喪失した自分は、まったりとおはぎとお茶をいただいていたところ、お寺の入り口であんころさんに遭遇、やばい、抜かれる。
気を取り直して頑張ろうと思ったのですが、上りは延延と続きます。
ここからは上りを完全に歩いて、下りを飛ばす作戦に変更。
70kmから75kmまでの下りを30分でカバー、あと13km。
でも下りきった長坂のエイドで、「実はもう一山あるんだよね。」と嫌なささやき。
予言?通り、小北保育所エイドから約4.5km続く上りは、それはそれは辛いものでした。。。
最後のエイドからゴールまでの4.5kmは一気の下り。
44km組のランナーをどんどんパスしてゴール。
長かっただけに本当に嬉しいゴールでしたが、さらに嬉しいことに、朝応援してくれた男の子がゴールでも出迎えてくれました。
完走おめでとう手紙をもらった時は、本当に涙が出そうになりました。
来年も来てくださいって言われました。プレッシャー。
似たようなタイムでゴールしたHさん、あんころさんと落ち合って、村岡温泉へ。
再び会場へ戻った時は、日もとっぷりと暮れ、夜7時のゴール閉鎖も間近。
冷たい雨が降る中、ペンライトで足元を照らしながら、次々とランナーが帰ってきます。
着物のお兄さんもゴール。
ラジカセ持って、パフォーマンスをしながらの100km完走、すごいです。
夕食は但馬牛のしゃぶしゃぶ、これで3人前。
結構厚く切ってあるのに、やわらかくて美味しい!
これで1泊2食で7000円ですから、東京ならこれだけで7000円取られるのでは。
村岡ダブルフル、ランナーに対するホスピタリティが徹底した、本当に暖かい大会でした。
小学生の手紙と応援、沿道での応援、そして民宿のおじさん、おばさん、だれが、というのではなく、村全体が一体になっていたれりつくせりの歓迎してくれた、そんな感じ。
これだけされると、来年も絶対来ますって言いたいところだけど、来年もとなると、次は100kmでしょうか。
日本で一番厳しい100kmかもしれません。
制限時間は14時間、計算上では13時間半ちょっと切る位でいけそうだけど、もう12kmあると何がおきるか分からない。
東京からだと結構遠いし、うーん、どうしよう。
p.s.捻った左足は、ちょっと腫れてます。
子供達の応援、嬉しいですよネ・励まされますよネ。
「私も出たいッ」と思っても口には出せません。。。
さすがあんころさんお勧めの大会、良かったですネ♪
しかし腫れた足首、以前にもブログで写真見せれた気がしますが・・
どうぞお大事に。。
ありがとうございます。
思えば昨年も、ハセツネで左足を腫らしてました。
昨年ほどはひどくないのですが、水曜日の塩湯⇒御所ランは自粛させていただきます。
44kmの部もありますので、来年はぜひ一緒に。
但馬牛、食べましょう。
キツイけど良い大会だと思いませんか?
以前参加した時、終盤前後に誰も走ってなく、私一人だけに声援をいただいて感激した思い出があります。
しっかり練習して来年こそ100kmの流し素麺を食べたいものです。
旦那......やったっすねぇ♪
おつかれさまでしたぁ☆☆☆
次は「阿蘇カルデラSM」あたり、如何でしょうか?
いやー、エイドも、ボランティアも、沿道の応援も、本当に町中がランナーを歓迎してくれて、本当に温かい大会でした。
でも、あのコースで100kmはびびります。
「た」さん
足が浮腫んで、しばらく走れそうにありません。
ウルトラは夏季限定ですんで、衣替えにあわせ、真面目に10km、フルの練習に戻ります。
阿蘇か、、、そそられるけど、、、
奥武蔵ウルトラマラソンが初心者コースって!って行ったことないのですが、てことは来年の奥武蔵は楽勝ですか?
で、エアーサロンパスって使ったことないのですが、痛み止めになるのですか?素人の質問ですいません。
すいかちゃん、おなかこわさないように。
とりあえず鎮痛剤にはなるみたいです。
奥武蔵のコースは苦戦、
村岡は大苦戦、ということで。