昨年11月2日にタヴィラに着いて以来、ショッピングセンターの中のシネマではボリショイバレーとロイヤルオペラハウスのオペラを数回見に行った。
ボリショイバレーの椿姫とくるみ割り人形・・・・どちらもまあまあというところ、毎年数回画像でバレーを見ていると ”わー素晴らしい” と歓声を上げたくなるのも中々無いものだ。プレビューで3月半ばにバレーのスパータカスがある。これがすばらしい、ぜひ見なくちゃと期待している。
オペラハウスのオペラでは12月に有ったカバレリア・ラスティカーナとパリアッチが最高だった。昨年4月末帰国してすぐメトロポリタン・オペラの同じ出し物を見て十分楽しんだものだけど、オペラハウスの舞台装置や2つの全く違う作曲家のオペラを上手につなぎ合わせた工夫など音楽だけでなくすべてに感激ものだった。
昨年春イングリッシュ・ナショナル・オペラの椿姫ではあまりにがっかりさせられたから、今年2月初めに有ったロイヤルオペラの椿姫は興味を失って見に行かなかった。この国ではオペラのサブタイトルはポルトガル語だから興味削減も多々ある。
1月に入って以来、英国人のキャンパー仲間が勢ぞろいしたおかげで、毎週土曜日に教会で開かれるコンサートへ出かけるようになった。
毎週半ばにロジャーがチケットを買いに行ってくれるおかげで、舞台の真ん前の座席を予約済みにしてくれ、満員でも座席が確保されているのはありがたい。夕方6時から7時までの1時間だけのコンサートで夕日が傾くころにサンタ・アナ教会に着いた。1月30日はジョシュアー・ヌネスのギターで彼のアレンジによる独奏が25分以上も続いた。彼がアンコールで弾いた”禁じられた遊び”だけが知っている曲だった。
この日はトータル12人で鑑賞に行ったが、翌週聖セバスチャン教会でのピアノ演奏の時は16人も一緒に行った。そして前の座席を確保してあったから、当日券で入ったポルトガル人に申し訳ないような気持ちになった。狭い教会が超満員で入れない人たちがたくさんいた。
これらのタイルは17・18世紀の古いものでサンタ・アナ教会の少ない壁飾りである。
2月13日はベラ・アカペラという混声合唱団の公演でまた聖セバスチャンであったが、女性10人ほどに男性3人でのポピュラーミュージックの合唱は素人より少しましな位でがっかりして帰ってきた。
このの合唱団は昨年も聞きに行ったことがあるがこれほどではなかったと思う。やっぱり期待が大きすぎたかもしれない。
昨日2月15日に英国人のピーター・メアリー夫妻と一緒にシネマにRevenantという映画を見に行ってきた。この映画日曜日の英国バフタ賞を総なめにしたとのことで興味を持って行ったが、これでもか、これでもか、というくらい残酷シーンが続き、おまけにほとんどが雪山の中、レオナルド・デ・カプリオも堂々中年のひげもじゃで感激には程遠い。ストーリーは最後まで退屈させないけどもう一度見たい映画ではない。今年のアカデミー賞の候補に挙がっている。