ミロゴユ墓地から再びバスでアッパータウンに戻ってきたのは1時過ぎ、歩道いっぱいにテーブルを出しているレストランのメニューを見ているうちに、客引きのお姉さんにつかまり、このレストランで昼食を食べることになった。私はコイワシのフライ、亭主はチキンのグリルを頼んで、テーブルに着いたが日陰で風が冷たく、レストランの中へ逃げ込んだ。ところがこのレストラン、間口3メーターの中にカウンターと小さなテーブル2つ椅子が3脚、戸外に広げたテーブル椅子とは何と言う差、出てきた食事も大したことなく昨日とは雲泥の差で料金も高くぼられた。
まだ帰りの電車には1時間半はあるからと、アッパータウンの坂道を上り、道の真ん中に立派なナイトが馬にまたがっている銅像を見つけた。その足元にはなんと巨大なナマズの像、このナイトはナマズを退治して有名になったと見える。
ここから坂道を左に上っていくところ、あらゆる観光見どころが掲示板に張られている。
アッパータウンの入り口の石の門は中世からのもので、中には聖母マリアの礼拝堂がある、行きも帰りも通った時は熱心に祈る人たちが数人づついた。聖母マリアはザグレブの守護聖人として人々からあがめられている。
石の門からすぐ近くのマルコ広場には素晴らしい屋根を持つ聖マルコ教会がある。この教会は13世紀に建設されたが、19世紀末に修復された際、屋根にはクロアチア、ダルマチア、スラボニア、ザグレブの紋章が色タイルで施された。塔のてっぺんに1841年の数字がみえる。
この教会は内部が古く派手な飾りが一切なかった。ドアが開いていなくてガラス戸からかろうじて中を映すことができた。
マルコ広場の右手の建物は首相官邸でポリスが玄関で警備していた。右上は国会議事堂、たいして大きくなくて見逃しそうな建物。
もうあまり時間がないとせかされて、急いで帰る道で見つけた聖フラニョ教会はステンドグラスが美しく、気高いマリア像があった。周囲はカラフルなステンドグラスが並んでいたがこのステンドグラスが面白い。イカやエビの絵が描かれている。