ミュルーズの町はキャンプサイトから運河に沿って2㎞程行くと町の中心スクエアーにつく。
この運河にも関が設けられていて水の落差が2メーター以上もある。運河の対岸は比較的新しい町らしい。
運河には数百メーターごとに橋が架かっていて橋の欄干の花が素晴らしい。
対岸にとてつもなく長いそしてカラフルな電車が走っていった。あまり長くて最後尾が通り過ぎるまで数分かかった。街角のポストボックスに描かれた落書き。あまりに上手だから誰も消せなかったと思える。これは本当のアートだと思う。
町の中心地近く公園があった。今までいろいろな公園を見ているがこんなに長いベンチは初めて。そして非常に座り心地の良いベンチだった。手もたれがあるから横になれないが、あればホームレスのベッドになってしまうだろう。その公園の一角に犬の糞を始末するナイロンの袋が備えられている。昔はフランスの通りには犬のフン害がひどかった。
町の中心街は車も通られない安全な通りでスクエアーには遠くからはピンクに見える旧市庁舎がある。この建物は全体がだまし絵で描かれておりピンクのレンガ造りに見えるのも全部描かれたもの。1431年に建設されたもので崩壊と再建を繰り返し1969年に歴史博物館になった。ここは午後1時から無料開館される。
スクエアーの一辺を占める大聖堂は工事中で開いていなくて,正面階段には数人のモスリム系の若者が陣取っていておしゃべりに夢中だった。
いろいろきれいな建物もあるが、右の写真と左下の写真は大きな建物全体がだまし絵でできており、窓の内外がすべて描かれたもの。左から右へ行くに従い過去にさかのぼっていく。
路面電車は縦横に走っており旧市街の周囲を一周するのもある。
街角のモダン彫刻だろうかほとんどが車の金属部分から成る。右の写真は美術館の前庭のこれもアートらしい。カラフルなレース編みが大木の幹一面に貼られて、遠くからでもよく目立つ。
ショーウインドウの素敵なドレス。いったいどんな人が着るのだろうか。さすがフランスらしい。
公園の一角に建つ巨大な男性像。これは昔のアートというべきもの。