ミラノのキャンピングプラッツは郊外にあり大した設備はないのに一泊25ユーロもした。ミラノの中心地から50km以内に開いているキャンピングサイトがないのだから仕方がない。ここに2泊してサイトの近くから出ているバスと電車を乗り継いでドゥオモのすぐ近くまで行くことにした。
キャンピングプラッツの周りには何もないがただ一軒だけ園芸店がありこの巨大なオリーヴの苗を売っている。これらの木はほとんど樹齢100年は経っていると思われる。なぜなら今年のオープンガーデンで見かけたオリーブの木が100年は経っていると言われた。ほとんどあの木のサイズと変わらない。
あまりお尻に楽な椅子ではないが古い電車で30分ほど、ドゥオモの近くで降りて角を曲がって目にした大聖堂の素晴らしさ。亭主は今までで最高という。でも昔行ったフローレンスも良かったじゃないか?このゴシック建設の見事さは言葉には言い表せない。
中へ入る前にチケット売り場で長い行列、もうちょっとで買えると言う時に75歳以上はこの窓口でというのを見つけ、地団駄踏んだ。早速ポールに買ってきてもらい、内部へ入ってまずは床のタイルに感嘆。
巨大な石柱の列とカラフルなステンドグラス、ゆっくり一回りして写真を撮りまくった。
ドゥオモ前の広場の一辺に最も有名なショッピングモールGalleria Vittorio Emanuele IIがある。ここは何度もテレビで見ているからすごく期待していた。
屋根付きの十字型ストリートの屋根も素敵だけれど床のタイルの芸術的なこと、歩くのさえももったいないくらい。
中国人の観光客などタイルの上に座り込んで記念写真を撮っていた。
スカラ広場の4人の若者を足元に立っているのはレオナルド・ダ・ビンチの像。大御所の貫禄十分だけどこんな像になるとあまり魅力がない。彼の作品は大いに興味があるけれど。かの有名なスカラ座にはあまりにがっかりした。もっともっと素晴らしい建築物を想像していたからで、目の前にあっても信じられなかった。
ドゥオモから北西にあたるところにあるスフォーザ城は歩いて10分、この城は14世紀の城塞から15世紀にミラノの侯爵フランチェスコ・スフォーザが再建拡大したもので16,17世紀にはヨーロッパ最大と言われた。今現在では5つの博物館が入っている。
建物を見て歩くだけでも相当な距離、裏庭の凱旋門をみようとゆっくり公園をあるく。あちこちにアフリカ人のグループがたむろしている。彼らは昨今の不法移民らしい。公園内の小屋の前にジーンズが2枚干してあった。
イタリアは郵便料金がまちまちで郵便局を探してストリートをうろうろ、やっと見つけた郵便局で日本までの郵便料金を聞くと誰も知らない。公園内の絵葉書を売っていた店では2.5ユーロだという。みんな適当に言っているのが判るから、わざわざ郵便局まで行ったのに。
昔ポールが弟とヨーロッパを1年かけて回った時、イタリアの銀行での換金にごまかされて、二人で大いに文句を言ったところマネージャーが出てきて又何千リラかを払ってくれたというから、本当に信じられない。
お昼にこの郵便局の近くでピザ(これが素晴らしくおいしかった)を食べていたら雨が降り出し、とうとうあきらめて帰ってきた。たったの半日に2泊のキャンプ料を入れてもミラノは見る価値ありと言わねばならぬ。