イタリアの東海岸は初めてのコースで、大きなお城があったり、海岸線には面白い漁獲設備が点々とある。この原始的な設備はもう今では使われていないそうだが、以前はここでとれた魚がその場で料理されたとのことだった。
たまたま止まった道端のブドウ畑、イタリアはどこでもオリーヴとブドウ(ワイン)が有名。通り過ぎる街中には宣伝や看板が見当たらないが、こんな工業地帯はいやらしいほど、看板でいっぱい。
日曜日の朝、イタリアではというよりヨーロッパでは自転車競技が盛んで、この辺りではグループのサイクリストがあちこちで見かけられた。道路が狭くてグループで走っていると車が進めなくてイライラする。
東海岸を北上中、左上には高速道路が走り、右側は線路で比較的モダンな電車が高速で通り過ぎた。
アンコーナ(Ancona)の南から内陸へ向かって走る高速道路に乗った。内陸は山また山の連続で、トンネルを20以上も通り抜けた。カーナヴィはこのあたりの変化についていけないらしく、指示もめちゃめちゃ。画面も道のないところを車が走っている。
ペルーギア(Perugia)についたころにはカーナヴィの予定時間より30分以上も短縮されていた。
ところがペルーギアの町中を通り過ぎるときにトンネル工事中で2車線から1車線になりひどい渋滞。ここでせっかく30分も短縮したのに40分以上もノロノロ運転。日曜日にみんなどこへいくのだろう?
東海岸から西のタスカニー地方へ行くとなぜか景色も随分変わって見える。タスカニーは糸杉が有名で、糸杉の並木はどこを見ても絵葉書になりそう。
タスカニー地方には教会を中心に丘の上に作られた村や町が多い。
午後3時にはシエナ(Siena)の南ラポラノ温泉の隣にあるキャンピングプラッツに着いた。ここにはトイレと電気もありキャンプサイトとほとんど変わらない。キャンプサイトと違うのは、キャンパーやキャラバン以外は泊まれない。もちろんテントは張れない。
日曜日でもあり、温泉はたくさんのイタリア人で、家族連れや若者のグループも多い。水温が38度から39度ていどで熱い温泉に入っている日本人には物足りない。皆水着で数時間浸かっていても湯のぼせしないところがいいのかもしれない。シエナの近くだから一日家族で楽しんでいるらしい。私たちも2時間温水に浸かっていた。硫黄の臭いが激しい温泉で、いろいろな効用がイタリア語で書かれているからわからない。2時間くらいではどんな病気も治ることはないだろうけど。