夜中の1時半、家の近くでエゾセンニュウの鳴き声を利いたren.です。
どんなのかというと、こんな声。
聞きなし(鳥の声を人の言葉に置き換えたもの。ウグイスの「ほー、法華経」などが有名)で「じょっぴん、かけたか」と言っているように聞こえます。
ちなみに"じょっぴん"とは北海道弁で、家の鍵のこと。
つまりこの鳥は、出かけた人に対し「家の鍵はかけ忘れてないかい」と呼びかけているわけです(w
それはともかく、我が家は札幌のはずれとはいえ、まだ町中。
エゾセンニュウは比較的高原に渡ってくる夏鳥。
しかも、まだ日も明けない1時半。
なぜ、そんな場所と時間に、鳴いていたのか。
●「アオイホノオ 6巻」島本和彦/YSコミックス
相変わらず、帯はあだち充ネタ。
本当に、島本さんの漫画家的人格形成には、あだちさんと留美子さんの存在が大きい。
多少馬鹿にした内容も、愛があるからなんでしょうね(w
ついに運転免許を取得したホノオ。
そして、そのきっかけには「ロッキー2」。
案外、彼の最終的に人生の指針となっているのは漫画ではなく、映画なんですよね。
やはり、どんなにかっこいい言葉にしびれても、漫画は研究の対象なのかもしれません。
一方、庵野さんら3人は、ダイコンからの依頼について苦悩中。
山賀さんの「自信ってのは根拠のないもの」という言葉は、言いえて妙。
未知の領域への誘いにのるかは、自信よりも度胸が必要なものです。
「出来るかどうか、正直やってみなければわからないが、とりあえずここは"やります"と言っておこう」
そんな状況は、クリエイティブの依頼では、よくあることですよ、えぇ。
そして、まったくの畑違いでなければ、請けちゃうのもクリエイター。
この辺のさじ加減で、将来痛い目も見たりします。 ←痛い目を見た人
まあ……それはともかく。
若いのに(若いから?)、この言葉を他人に言える山賀さんは、やはりプロデューサー気質なんでしょうな。
その言葉に納得し切れないはずの赤井さんも、その後、動き出すわけですし。
そして物語は、1980年という節目を迎えました。
作中で触れられていない1980年の出来事というと
・任天堂ゲーム&ウォッチ、第1弾発売
・チョロQ発売
・ジョン・レノン銃殺
・新田次郎、サルトル、ヒッチコック、林家三平、三遊亭小圓遊、マックイーン、カーネル・サンダース……等が逝去
・YMOブーム
・「ダンシング・オールナイト」「大都会」「異邦人」「贈る言葉」「ランナウェイ」「ハッとして!Good!」
「青い珊瑚礁」「昴」「恋人よ」「パープルタウン」「防人の詩」「TOKIO」「セクシーナイト」
「Ride on Time」「帰ってこいよ」……など、多くの歌謡曲の名曲が発表
・「ウルトラマン80」「仮面ライダー スーパー1」「電磁戦隊デンジマン」放送
といった感じ。
ちなみに私は当時、釧路にいました。
その頃に覚えたルービック・キューブ6面完成法は、今でもできます。
なので、最近リバイバルされて店頭においてあるルービック・キューブを、6面揃えてくるのが得意(w
閑話休題
免許というハードルをロッキーパワーで乗り越えたものの、世の中へこむことばかり。
再び鬱屈した生活に拍車をかけていくホノオにSA社から電話が。
本来なら嬉しいサプライズのはずですが、最後のシーンのホノオの表情には、キャプションの「電話に出てよかったと心から思っていた」というほどには、喜びはない。
余りの衝撃に、笑顔すら忘れてしまったということなのか。
それとも、また新たな鬱屈の予感なのか。
こっちはなにせ、デビューは小学館からって知ってるしね(w